「そろそろ働かなきゃいけないけど、どのように行動すればよいかわからない……」
このような悩みを抱えているニートの人はいませんか?
ニートの人の大半は職歴がなく、特別なスキルを持っていません。
「就職活動の始め方がまったくわからない」「そもそも、こんな自分が就職できるのだろうか?」と不安になってしまいます。
そこで、就職活動を成功させるひとつの手段として、ニートの人は資格の勉強を始めてみましょう。
資格を取れば、「ひとつのことをやり遂げた」という自信につながり、それが企業へのアピールポイントにもなります。
今回の記事では、「就職を成功させるために、どのような資格を取ればよいか」を中心に、ニートの人に役立つ情報をお伝えしていきます!
ニートの人は就職を成功させるために資格を取るべき
まず、ニートの人は就職活動を成功させるために、資格取得を目指して下さい。
ニートの人は資格を取得すれば、「就職活動に対するモチベーションが高い」ということを企業にアピールできます。
- 「この人は勉強することに抵抗がない」
- 「ひとつの目標に向かって、物事をやり遂げられる」
- 「新しいことに挑戦する意欲がある」
上記のように面接官に評価してもらえる可能性が高いです。
また、ニートの人は資格を取得することで、「成功した」という自信を持てるメリットもあります。
資格を持っていなくても就職自体はできますが、将来の選択肢の幅が広がるので、ニートの人は積極的に資格の勉強をしてみましょう!
取得する資格を選ぶ基準
「ニートの人は資格の勉強をするべき」と上述しましたが、資格ならなんでもよいというわけではありません。
- 勉強を始めてから、半年以内に取得が見込める
- 自分が働きたい業界や職種で役に立つ
ニートの人はこの2点を満たす資格の取得を目標にして下さい。
その理由を解説していきます。
半年以内に取得可能
まず、目安として半年以内に取れる資格の取得を目指しましょう。
例えば、公認会計士や弁護士の資格は難易度が高く、取得に数年単位の時間を必要とします。
このように資格の取得に時間をかけすぎると、就職活動の予定が後ろ倒しになりかねません。
ニートの人は空白期間が長くなると、就職活動で不利になります。
資格の勉強が長期化すれば、結果として空白期間が長くなるだけです。
ニートの人の目標はあくまで「就職すること」なので、計画的に資格の勉強をして下さい。
自分が将来就きたい仕事に役立つ
将来自分が就きたい仕事で、役に立ちそうな資格を選ぶのもおすすめです。
ニートの人は「自分がどのような業界・職種で働いてみたいか」をイメージしてみて下さい。
- 不動産業界で働きたいから、宅地建物取引士の資格取得を目指す
- 経理職に就きたいので、実務で役立ちそうな簿記の勉強をする
このように目標を決めて勉強すれば、資格取得に対するモチベーションもあがります。
世の中にはさまざまな資格があるので、自分の就職活動にプラスになりそうな資格を選んで勉強しましょう。
ニートの人が取るべきおすすめの資格5選
では、実際ニートの人はどのような資格を勉強すればよいのでしょうか?
資格であればなんでもよいというわけでなく、「実用性」を意識した資格を取るべきです。
具体的には以下の5つの資格が挙げられます。
- 普通自動車免許
- 簿記
- 介護職員初任者研修
- 宅地建物取引士
- ファイナンシャルプランナー
この5つの資格について、どのような業界で役に立つかなど、その詳細を説明していきます。
①普通自動車免許
普通自動車免許は、18歳以上であれば誰でも取得できる「車を運転する」ための資格。
運転免許は全部で15種類の区分があり、多くの人は「普通自動車第一種運転免許」を取得します。
採用条件として、普通自動車免許の取得を設けている企業もあり、特に営業職として働くのであれば必須の資格です。
応募できる求人の幅を広げる意味でも、一番最初に持っておいた方がよい資格と言っても過言ではありません。
ニートの人は企業に入社する前に、普通自動車免許を持っておくようにしましょう。
②簿記
経理関係の仕事に就きたい人は、簿記の取得を目指しましょう。
簿記を持っていると財務諸表を読める、つまり「企業のお金の動きを理解できる」というアピールになります。
商業簿記と工業簿記を勉強する「日商簿記2級」以上を取得していると、就職活動で有利に働きます。
また、お金の動きを読めることはビジネスにおいて非常に重要なので、経理関係の仕事でなくても簿記を持っている人は多いです。
「数ヶ月で取得できる」「ビジネス面で役に立つ」という点で、簿記は非常にコスパのよい資格と言えます。
③介護職員初任者研修
介護業界で働くのであれば、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)は必須の資格です。
人の食事や入浴などの日常生活をサポートする「身体介護」を行うためには、介護職員初任者研修のような介護関係の資格を必要とします。
この資格自体はスクーリングと修了試験を受ければ、3ヶ月ほどで取得可能です。
高齢化によって介護業界は働き手が不足しているので、ニートの人でも介護職員初任者研修の資格を取れば介護業界に就職しやすくなります。
④宅地建物取引士
宅地建物取引士(宅建)は「不動産取引の知識がある」ということをアピールできる資格です。
不動産業を営む場合、事業所ごとに宅地建物取引士を設置する義務があります。
ニートの人は宅建を取得すれば、不動産業界で重宝される可能性が高いです。
また、不動産関係の会社であれば、宅建を持っていると資格手当がつき、高いところだと月額5万円ほどお給料に上乗せされることもあります。
高収入を見込める業界なので、ニートの人は宅建を取って不動産業界への就職を狙ってみましょう。
⑤ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得すると、税金・投資・住宅ローンなどお金に関する知識が幅広く身に付きます。
このようなお金周りの知識は日常生活でも必要になるので、金融関係の業界に就職しない場合でも、ファイナンシャルプランナーの資格を取っておいて損はしません。
ほかにも、ファイナンシャルプランナーを取得すれば、資産管理の悩みを持っている人に対してアドバイスをするコンサルタントとして活躍できます。
金融・保険業界に就職したい人は、ぜひファイナンシャルプランナー2級以上の取得を目指してみて下さい。
「資格取得」が目的になってはいけない
ニートの人が資格取得に向けて勉強するのは、悪いことではありません。
しかし、資格の取得に時間をかけすぎて、空白期間が必要以上に長くなってしまうのは本末転倒です。
間違えないでほしいのは、ニート人の目標は「就職すること」。
資格取得の勉強が楽しくなって、必要のない資格まで取りすぎると、かえって時間の無駄になってしまいます。
年齢を重ねてしまうと就職は不利になるので、30代以上のニートの人は自分にとって本当に必要な資格を選んで勉強して下さい。
資格の取得は「就職を有利にするための手段」にすぎません。
就職活動に支障が出ない程度に、資格の勉強を進めていきましょう!
まとめ
ニートの人が取るべき資格、また資格の勉強をする上で大事なことをまとめてみました。
資格を取得することで、ニートの人は就職先の選択肢が増えて、履歴書に書くアピール材料にもなります。
まず、「自分がどういう仕事に就きたくて、そのためにはどのような資格が必要か」をイメージすることが大事です。
やみくもに資格を取ればよいというわけではありません。
「経理の仕事をしたいから、簿記の資格を目指す」など、ニートの人は具体的な目標を決めると、勉強に対するモチベーションを維持しやすくなります。
そして、「ゴールはあくまで就職すること」を頭に入れておきましょう。
資格の勉強に力を入れすぎると、空白期間が延びるだけなので、特に30代以上のニートの人は注意して下さい。
就職活動で後悔しないよう、ニートの人は計画的に資格の勉強を進めていきましょう!
ライター:玉置 博章 Twitter@tama1226dic1811