転職をする際、必ず提出しないといけないものに「職務経歴書」があります。
過去の経歴や取得資格、アピール点などを詳しく企業へ伝えるためのものです。
筆記や実技試験がない場合、面接や職務経歴書の内容で採用が決まるのでとても大切です。
そのため、職務経歴書の書き方で悩む人は多くいます。
特に中卒などの場合、学歴ではアピールできないため、各項目の内容がとても重要です。
- ポイント1:職務経歴書の各項目の正しい書き方
- ポイント2:職務経歴書を作成する際の注意点
- ポイント3:アピールできて就職が有利になる資格
今回はこの3つについて詳しく解説していきます。
「初めての就職や転職で職務経歴書の書き方が分からない…」
「面接や書類審査で何回も不採用になっている…」
このような悩みを持つ人でも、解説するポイントをしっかり守ることで、採用の可能性を上げられます。
中卒で転職や就職をする場合、職務経歴書はとても重要
職務経歴書は、転職する際に必ず提出しなければならず、採用してもらうためにとても重要なものです。
持っている資格や経歴を通して、自分をアピールすることができるかで、採用の可能性が大きく変わります。
特に中卒の場合、高校や大学に行っていない間、何を経験してきたのかで比較されるので、アピールが必要です。
各項目の内容はもちろん、書き方でも相手がどのような人間なのか分かってしまいます。
正しい書き方や、作成の際の注意点を見ていきましょう。

職務経歴書なんて書いたことないし、自己PRのやり方なんでわからないよ…

ただ項目ごとに記入していくだけでは、企業にアピールできないよ!
まずは各項目ごとの正しい書き方を学んでいこう!
職務経歴書の各項目の正しい書き方
職務経歴書には、概要や職歴、資格や自己PRなどの項目があります。
各項目の正しい書き方を説明していきます。
概要(要約)の書き方
概要は、職務経歴書にどのようなことが書いてあるのか、何をアピールしたいのかをまとめたものです。
各項目で詳しく説明していくから必要ないのでは、と考える人も多いです。
面接官は、たくさんの人を審査しなければならないため、全ての人の職務経歴書を最後まで読むとは限りません。
そのため、最初の概要が魅力的であるかどうかが、とても重要です。
概要の量は、3行程度にまとめるくらいが短すぎず読みやすくなります。
ただ職務経歴などを3行にまとめるのではなく、何をアピールしたいのか、相手に知ってほしいことが何なのかをまとめてから記入しましょう。
また、会社がどのような人を募集しているのかを把握したうえで、それに合った自分の長所を取り入れることで興味を持ってもらいやすくなります。
職歴の書き方
職歴を記入する際に、アルバイトなど正社員でなかったり、働いている期間が短い会社は記入しない人がいます。
また、アルバイトだったのに正社員と記入するなど嘘を書いてしまう人もいます。
嘘は絶対に書かないようにして、正直に正確に書くようにしましょう。
職歴に嘘があるとわかった場合、採用後であればすぐに解雇となり、転職エージェントやハローワークを介しての場合、一気に紹介してくれる求人がなくなります。
「〇〇会社勤務」と記入するだけではなく、どの部署でどんな役割だったのか、仕事内容を詳しく書くようにしましょう。
また、途中で移動や昇格があった場合も詳しく記入します。
中卒の場合、どのような経験をしてきたのかアピールするための、重要な項目となります。
資格・スキルの書き方
資格を記入する場合、必ず正式名称で取得した日も正しく記入しましょう。
外資系の会社を受ける場合、職務経歴書を見るのが日本人だけではない可能性があるのため、資格の取得日は西暦で記入しましょう。
資格がたくさんあり、記入欄に書ききれない場合、転職後に活かせそうなものから記入するようにします。
資格がない場合でも、スキルを記入することができます。
前の職場で作業していた機械の操作や得意な作業、エクセルやワード、パソコンへの文字入力など詳しく書きましょう。
また、資格を取得していなくても、そのために勉強中の場合であれば「〇〇資格取得のために勉強中」と記入しても問題ありません。
自己PRの書き方
PRなので、ただの自己紹介とならないようにしましょう。
過去の経歴だけではなく、入社後、このような仕事ができるなど未来へのビジョンも詳しく記入します。
その際は、アピールできる根拠もふまえての説明が必要です。
勉強中の資格や、現在取り組んでいるものなども記入することができます。
自己PRは遠慮がちに書いたりする人がいますが、しっかりと相手にアピールできるように意識して記入しましょう。
面接だけの企業の場合、過去の経歴ではなく、今後どう活かせるのかを考えているので、未来へのビジョンをアピールすることが大切です。

過去の経歴だけではなく、未来へのビジョンも大切なんだね!

とにかく自分を知ってもらって、アピールすることを意識しよう!
職務経歴書を作成する際の注意点
各項目の正しい書き方を説明してきましたが、その際に気をつけなければならない注意点がいくつかあります。
正しく作成しないと、採用の可能性を大きく下げてしまいます。
また、偽った内容を記載すれば、最悪の場合、内定取り消しになることも。
必ず作成する前に理解して注意するようにしましょう。
複数の企業を受ける場合、職務経歴書は使いまわさない
転職の際に、様々な会社へ同時に応募することがあります。
その際に注意すべきなのが、職務経歴書の使いまわしです。
職種や会社の必要としている人材によって、アピールすべき内容は全く違います。
例えば、過去に工場で仕事をしていたとします。
次の会社も、ものづくりに関する仕事の場合、機械の操作や、効率良く作業をこなす方法などがアピールすべき点です。
ですが、次の会社が営業関係の仕事であった場合は、機械の操作スキルをアピールしても意味がありません。
営業関係の場合は「工場での作業だけではなく、納品の際にはお客様の声をしっかりと聞くなどして顧客分析に自信がある」となります。
このように、求められている人物像を想像して、関連したアピールをすることが大切です。
経験が多い面接官の場合、使いまわしていると気づく人もいます。
丁寧に記入する
各項目の内容がどれだけ良いものであっても、汚い字で読んでもらえなかったら意味がありません。
文字の記入で特に多いのが「汚い」「小さい」です。
大きく丁寧に書き、読みやすいように意識します。
また、使用するペンはにじみがないものを使用するようにしましょう。
文字を間違って書いてしまった場合、最初から書き直します。
修正ペンやテープは使用してはいけません。
また、文字や記入内容の他にも注意が必要です。
用紙の角が折れていたりシワがある、飲み物などのシミは絶対にないようにしましょう。
印鑑は、ズレたり薄くならないように注意して、文字を書く前に必ず乾かしておきましょう。
学歴や職歴は嘘をつかずに詳しく記入する
職務経歴書の場合、学歴は基本的に記載しません。
ですが、記入する欄があった場合は詳しく記入するようにしましょう。
中卒の場合、高校中退なのかなども書きます。
フリーターとして働いてきた場合も、アルバイト先や派遣の会社を正確に記入しましょう。
バレないと思っている人も多いですが、話が合わなかったり、源泉徴収票などを通じて分かります。
場合によって、学歴や経歴詐称で犯罪になってしまうことがあります。
持っていると有利な資格
職務経歴書の正しい書き方を解説してきましたが、資格を取得することでより有利になります。
また、取得していない場合でも、将来のために勉強しているのであれば、記入することができるのでアピールが可能です。
中卒で持っていると有利になる資格は、どのようなものがあるのか見ていきましょう。
高等学校卒業程度認定試験
高卒認定とは、高校に進学していない場合でも、高校卒業と変わらない学習成果を持っていると証明する国家試験です。
継続して努力をできるというアピールになります。
通信講座などでも受講が可能で、勉強期間は半年~1年くらいのようです。
ホームヘルパー
今後、高齢化が進み、介護業界は人手不足になると言われています。
そのため、ホームヘルパーの資格を持っていると、就職する上でとても有利になります。
一つ上の資格である介護職員初任者研修も含め、合格率が高いです。
ハローワークの職業訓練などで取得が可能です。
webプログラミング検定
IT業界も今後更に需要が高まると言われています。
業界自体が成長しているため、将来性もありキャリアアップもできます。
合格率も50%を超えており、難易度は比較的優しいです。
プログラマーなどIT業界の仕事は、学歴が重視されにくい傾向にあるので就職や転職もしやすいです。

通信講座なら、学校に通わなくても学べるし、やってみようかな!

資格取得していなくても、勉強中と記載することで意欲をアピールできるよ!
職務経歴書の書き方で悩んだら転職エージェントを利用する
職務経歴書の作成が自分一人でできないような場合、転職エージェントを利用すると効率よく進めることが可能です。
担当のスタッフがつくので、就職に関する相談や企業の紹介をしてもらうことができます。
面接の日程調整や職務経歴書の作成などもアドバイスをしてもらうことが可能です。
また、面接の練習なども可能なので、不安な方におすすめです。
まとめ
中卒で転職や就職をする場合、職務経歴書はとても重要です。
各項目のポイントをしっかりとおさえて記入することで、自分を理解してもらいやすくなり就職できる可能性が上がります。
職務経歴書を作成する際には、内容だけではなく、文字の見やすさや用紙の取り扱いにも注意するようにしましょう。
また、職務経歴書でアピールする方法の一つに資格取得があります。
取得していない場合でも、勉強していると記入するだけでも、意欲をアピールすることができます。
どうしても一人で作成できない場合、転職エージェントを利用すると、様々なサポートを受けることが可能です。