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高校中退しても就職できる?高校中退が就職にあたえる影響を徹底解説

高校中退、就職にどう響く? #中卒の人向け

「高校を中退していると就職できない」とよく言われています。耳が痛い話ですが、世間ではそうした認識があることは否めません。しかし、それが真実であるかどうか、ちゃんと確かめた人はどれほどいるでしょうか。

高校中退という学歴は、ポジティブに捉えることは難しいです。90%以上の人が高校を卒業している以上、残りの10%未満の人を受け入れることは会社としてもリスクがあります。

しかし、高校を中退したくらいで終わる人生ではありません。高校を中退した理由をもう一度考えてみてください。このまま高校に身を置くことに、意味が感じられなかったからではないですか。人生をより前進させるために、高校をやめたのではないですか。

高校中退でも、就職することはできます。特に現場仕事では、経験を積むことが一番であるため「若さ」が武器になります。また高認という資格もあるため、高校を中退したからといって諦める必要はありませんよ。

高校中退しても就職はできる

高校中退しても就職はできる

高校を中退していたとしても、就職をすることは可能です。学歴不問の求人であれば、高校中退でも応募することができます。しかし2019年現在、高校卒業率は90%を超えており、高校を卒業することが就職への最低限のハードルとなっているのも事実です。高校中退だと、「最低限のことができない人」と見られてしまいます。

企業にとって高校は「卒業していて当たり前」という認識です。

高校中退の学歴では、どうしてもいい印象を与えることはできません。

高校中退が就職に与える影響

高校中退が就職に与える影響
高校を中退していることは、すぐやめる人という認識を抱かれることは避けられません。また、学力(=常識)も不十分であると見られがちです。こういった要素は就職にどう影響するのでしょうか。以下に記すことが世間体であると考えてみてください。

学力面で不利に見られる

世間体として、高校は卒業していて当たり前のことです。

したがって、高校中退だと最低限の学力が身についていないと印象づけてしまいます。

高校の教科書を見れば、国語や英語では文章の量が中学校のものとは明らかに違うことに、皆さんも驚いた経験がお持ちではないでしょうか。数学ではいきなり複雑な方程式が出てきて、理科や社会は複数の専門分野に分かれていきます。

とりわけ大きな差がつくのが英語です。中学校の英語では3年間を通じて基本的な文法を学ぶことに終始しますが、高校では会話やリスニングを専門とする授業があります。また高校3年になると大学受験を意識してか文量が一気に増え、この経験があるかないかも大きな差です。

高校を卒業していないと、対処できる文量が少ないと見られるため不利になります。

すぐにやめると思われる

世間が高校を卒業することを当たり前だと認識していることは、高校を中退した人=物事を途中で投げ出す人と認識されるということです。日本には、物事を最後まで続けることを美徳とする文化があります。反対に、途中でやめることは文化が許しません。90%以上の人ができていることをできていないとなると、企業としても「できないことがあるとすぐにやめてしまうのではないか」と印象を抱いてしまいます。

また、学校は集団生活です。高校を中退していると、集団生活に難がある性格だと判断されてしまいます。「1つの物事を最後までみんなとやり続ける」世間体とズレがあるという認識になってしまうのです。

就職の選択肢が減る

高校を中退していると、就職の選択肢は狭くなってしまいます。

というのも、大半の企業の募集条件として高校卒業以上、さらには大学卒業以上が要求されるからです。現在では就職活動のほとんどでまずは書類選考から入るため、そこを通過することができないのです。

とりわけ、教育機関への就職は難しくなります。各機関としても、高校を中退した人には仕事は頼みにくいのが現状です。教育機関である以上、教え子に対しては常識の枠に入れて省かれないようにしたいので、”外れ値”である高校中退者の見解を必要とはしていません。

高校を卒業することは、運転免許などと同じで1つの「資格」

だと考えてください。運転免許がなければ運送業には就職できないように、高校卒業の資格がないと就職できない企業があることはわきまえておきましょう。

就職しても賃金が安い場合が多い

給料は学歴と比例します。

高校中退(中卒)、高校卒業、専門学校および短大卒業、大学卒業、大学院修士課程修了と階級が上がるたびに給料も初任給から差がつきます。先に高校卒業は資格であると説明しましたが、これも資格による差であると認識すればわかりやすいですよね。

正規雇用(正社員)と非正規雇用(アルバイトなど)で考えてみましょう。例えば飲食店で、正規雇用で働いている人は店長を除けばほぼいません。正規雇用の人は経営に回り、お店で働くのは非正規雇用の人になります。収入が多いのは大学卒業などの資格を持った正規雇用であり、非正規雇用とは大きな収入差が生まれます。

早く社会に出られるメリットはある

早く社会に出られるメリットはある
ここまでは高校中退がもたらすネガティブな影響について見てきました。「世間体」という目線で見てしまうと、ほとんどの人が当たり前にしている高校卒業ができていないことはマイナスになってしまいます。

しかし、高校中退にも武器があります。それが若さです。大学を卒業して社会に出る年齢は22歳以上であり、この年齢差を経験で埋めることによって大きなプラスに転じるケースがあります。

例えば専門分野の職人や板前などは、経験がものを言う業界です。この業界の場合、就職は早いに越したことはありません。建設業も、大学卒業の場合は管理職に留まることがほとんどですが、高校中退で経験を積んでいれば現場で働くことも可能です。高校中退は、若さに置き換えれば大きな武器なのです。

高校を中退しても「高認」を取得できる

高校を中退しても「高認」を取得できる

高校を中退してしまった後でも、高卒と同等の資格を得ることができます。それが「高認」です。高認とは何なのかを説明していきますので、高卒の資格が必要なことに挑戦したい人はぜひ検討してください。

高卒と同等の認定を受けられる

高認とは、「高校卒業と同じ学力を有する」ことを国から認定される資格です。一方高卒資格は、全日制、定時制、通信制のいずれかの高校を卒業することで得られます。高卒資格は高校に通っていないと取れませんが、高認は通っていなくても取れる資格です。

高認資格があれば高校卒業と同等の学力を認定されるため、就職する際の学力面の不利がなくなります。ただし、高認資格を取得した段階では最終学歴は中卒ですのでその点は注意してください。

高認試験は令和元年度では8月と11月に実施されました。国語、地理歴史、公民、数学、理科、英語の6科目が受験科目になります。出題範囲は文部科学省のホームページを参考にしてください。

高認試験は一度ですべての科目に合格する必要はなく、何度でも挑戦できます。高認資格を取るのであれば、無理に一度の試験で受かろうとせず、何度か挑戦して少しづつ合格科目を増やしていくのもおすすめです。

進学や就職で選択肢が増える

高校を中退していても、高認資格があれば進路に選択肢が増えます。高校を中退した際には、「もう大学には行けない」と覚悟を決めた方もいるのではないでしょうか。しかし高認を取得すれば、大学や専門学校などの高卒資格が必要な教育機関への受験が可能です。

もちろん、大学受験であれば勉強する量は高認の時よりも多くなります。しかし高認試験を通じて自分の勉強のペースを掴んでいれば、一般に高校を卒業する人よりも優位に進めることも可能ですよ。

選択肢が増えることは、就職にも言えます。企業によっては、高卒者を募集している場合でも選考を受けることが可能です。

また自治体ではさまざまなバックグラウンドを抱える人を対応していることから、高認資格に対する理解があります。高認受験に至った経緯や仕事への意気込みをしっかりとアピールできれば、高卒者と同じ土俵に立つことも十分に可能なのです。

まとめ

高校を中退しても「高認」を取得できる
高校を中退していても、就職できることが理解できたのではないでしょうか。高校を中退したことにネガティブな側面があるのは事実です。特に世間体が敵となってしまう以上、企業もそれを気にしているため、不利にはたらいてしまうことは仕方がありません。

しかし、高認資格を手にすれば選択肢は大きく広がります。大学受験もできますし、高校卒業が条件である資格の取得にもチャレンジすることが可能です。高認資格があれば、高校中退という学歴にも引け目を感じる必要はなくなります。

大切なことは、自分の軸を持って世間の目を気にせず、やりたいことに向かって全力で取り組むことです。

人間にとって重要なのは”今”の自分がどういう姿なのかであり、それを過去の経験からアップデートし続けることになります。過去を気にするより、今を全力で前向きに生きている人に、誰しもが魅力を感じるのではないでしょうか。

高校を中退したという過去は変えられませんし、それに対する世間の認識も変えられません。変えられるのは、自分の生きる道だけです。背負うものは少し重くなりますが、自分の道を信じていきましょう。

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