中卒の人は、ホワイトカラーの仕事に就職できないと思っている人も多いのではないでしょうか?

応募しても中卒ってだけで落とされるのでは…
確かに、高学歴の人たちと比べてしまうと劣ってしまいますが、中卒でもホワイトカラーに就職することは可能です。
今回は、中卒でもホワイトカラーに就職することができる就活術を紹介していきます。
ホワイトカラーへの就職を検討してる中卒の人は必見ですので、一緒にみていきましょう。
ホワイトカラーとは?
仕事内容や働き方によって「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」に分けられます。
ホワイトカラーとはスーツやネクタイ、ワイシャツを着て仕事に従事している人を指します。一般的に、デスクワークなどの事務系や販売系の仕事です。
一方ブルーカラーとは、作業着を着て工場や現場で作業する人を指しています。特徴として、自身の肉体と専門技術を使って作業に従事しています。
学歴社会と言われている日本では一般的に、ホワイトカラーの仕事には学歴が必要とされているため、学歴が問われないブルーカラーの仕事に中卒の人が多いです。
ブルーカラーの仕事をこれからも続けていくとなると、体力面も気にかけなくてはなりません。
中卒でも就職できるホワイトカラーの仕事
一般的にホワイトカラーと呼ばれる仕事の方が給与が高く、休暇も取りやすい傾向があります。
当然人気の職種なので学歴の高い人が優先して採用されますが、中卒の人でもホワイトカラーの仕事に就職することは十分に可能です。
ここでは中卒でも就職できるホワイトカラーの仕事を3つ紹介していきます。
地方公務員
公務員と聞くと高学歴なイメージを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
ひと口に公務員といってもその職種は幅広く、市役所や出張所、公民館の職員から警察官や消防官まであります。
確かに、高卒や大卒以上でないと受けることができない公務員試験は多いですが、中卒でも受けられる試験もあります。
しかし、公務員試験では高卒以上の学力が必要とされるため、事前に教材などを購入して勉強しておくようにしましょう。
各自治体のホームページから募集状況を確認することができるので、興味のある人は検索してみてください。
IT関連の仕事
IT業界では、学歴はあまり問われません。
というのもITエンジニアには、顧客の要望を汲み取るコミュニケーション能力や学習意欲、自己管理能力が求められるので、やる気次第では就職することが可能な業界です。
また、エンジニア不足という背景も合わさり、比較的採用されやすい業界であると言えます。
仕事をするにあたり、ITスキルを身につけなければいけませんので、向上心があり勉強することに抵抗のない人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
転職することで年収も上げやすい業界なので、自由に仕事がしたい人にもおすすめです。
営業職
営業職は実力主義を採用している企業がほどんどなため、学歴を重視しない企業が多いです。
中卒の人でも、しっかり営業成果をあげることができれば高学歴の人よりも評価してくれるので、努力次第では出世も十分可能となっております。
営業職では、コミュニケーション能力や学習意欲、プレゼンテーション能力といった能力が求められます。
仕事の成果が毎月数字になってあらわれるので、達成感を感じられる仕事です。
また、お客さんとのコミュニケーションがメインの仕事ですので、やりがいも感じられます。
営業職でも人材が足りていない企業がほとんどなので、自身のやる気をしっかりと伝えることができれば、比較的中卒の人でも採用される仕事です。
派遣社員であれば大手企業でも働ける可能性も!
ホワイトカラーの中でも、大手企業で働きたいと思っている中卒の人も多いです。
しかし、大手企業では、高学歴や実務経験者といった優秀な人でないと内定を勝ち取れないイメージが強く、中卒の人からしたらハードルが高いと感じている人も多いのではないでしょうか。
ですが、派遣社員であれば中卒のような低学歴でも働ける可能性は十分にあります。
派遣社員の場合、お客様の窓口など末端の業務がほとんどで大きな出世も難しい立場ですが、仕事に取り組む姿勢などが評価され正社員へ雇用されるケースもあります。
また、派遣社員であれ大手企業での実務経験は、転職をする際に大きな武器となるので、雇用形態にこだわりを持たない人でしたらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
資格を取得すればさらに有利に!
中卒の人が内定を勝ち取るうえで、「資格」は大きなアピールポイントとなります。
希望するホワイトカラーの仕事への就職活動がうまくいかない時は、あせらずにその業界で必要とされている資格を取得することで活路が開けます。
また、資格を一度取得してしまえば一生自分の武器となるので、堅実に就職活動を成功させたい人は取得しておきましょう。
ここでは中卒でも取得することができ、なおかつホワイトカラーの仕事に活かせるおすすめの資格を3つ紹介します。
【国家資格】宅地建物取引士(宅建)
宅地建物取引士(宅建)とは、不動産取引において専門家であることを示す国家資格です。
建築会社や不動産管理会社、金融機関への就職で有利に働く資格です。
また、会社によっては資格手当をもらうことができるので、ぜひとも取得しておきたい資格であると言えます。
宅地建物取引士の試験は年に1回、例年10月中旬に行われます。
申込み期間は、例年試験の3ヶ月前である7月中に設定されているので、忘れないように注意しておきましょう。
【国家資格】旅行業務取扱管理者
旅行業務取扱管理者の資格は、名前の通り旅行業界へ就職する際にアピールできます。
旅行業者は、各営業所ごとに最低1名の資格保有者が必要とされているため、事前に取得しておくと重宝され、会社によっては資格手当をもらえるのも嬉しいポイントです。
旅行業務取扱管理者の資格には、「国内」と「総合」の2つ種類があり、国内旅行業務取扱管理者は、旅行業法や国内旅行実務についての資格となっています。
総合旅行業務取扱管理者は、国内旅行業務取扱管理者に加えて海外旅行実務についての知識が必要です。
希望する旅行会社が、海外旅行も扱っている場合は総合旅行業務取扱管理者の資格を取得しておきましょう。
また、「国内」と「総合」では申込み期間と試験日が異なるので、興味のある人はホームページから確認してみてください。
高卒と同等の学歴を証明できる高認試験
高等学校卒業程度認定試験(高認試験)とは、高校を卒業した人と「同等以上の学力」があるかを認定する試験です。
高等学校卒業程度認定試験に合格をすれば、大学や専門学校への受験資格が与えられるので、進学する選択肢が増えます。
合格しても「中卒」であることには変わらないので注意が必要です。
あくまで、高卒と同等以上の学力があることを客観的に証明できる資格となっていますが、就活には有利に働くので取得しておきましょう。
就職のプロに就職をサポートしてもらおう
就活を行うにあたり、すべて一人で頑張りすぎていませんか?
中卒の場合、一人で探してもホワイトカラーの仕事となかなか巡り合わず諦めてしまう人も多いです。
そんな時は就職のプロにサポートしてもらいましょう。
効率よくホワイトカラーの仕事を探せるので、この機会に利用することをおすすめします。
今回紹介する2つのサービスは無料で利用することができるので、それぞれ詳しくみていきましょう。
ハローワーク
まず紹介するのハローワークですが、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
出張所を含め、全国各地に約500ヵ所もの事業所を構えているハローワークでは、働きたい人と人材を求めている企業の仲介をしてくれる機関です。
ハローワークが設立された背景には、国レベルで雇用情勢を安定させる目的があるため、すべて無料で就職のプロが仕事探しをサポートしてくれます。
また、中卒でも応募することのできるホワイトカラーの仕事も紹介してくれるので、今まで探せなかった人は最寄りのハローワークへ足を運んでみましょう。
転職エージェント
次に紹介するのが転職エージェントです。
こちらも、ネットやテレビ広告などで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
多くの転職エージェントでは、ひとり一人担当のエージェントがサポートする体制になっており、希望条件に合った仕事を探してくれます。
また、仕事を紹介してくれるだけでなく企業へのPRや面接のレクチャー、採用条件の交渉まで、自分の口からは言いづらいことまでエージェントが代わりに行ってくれます。
初めての就活で不安な人は、気軽に転職エージェントへ相談してみましょう。
中卒からホワイトカラーに就職するには「行動」あるのみ
ここまでは、中卒でも働きやすいホワイトカラーの仕事や有利に就活を進める方法を紹介していきました。
狙いを定めることは重要ですが、中卒からホワイトカラーに就職するためにはとにかく多くの求人情報に目を通し、行動していきましょう。
また、先ほど紹介したハローワークや転職エージェントなどの就活をサポートしてくれるサービスをフル活用していけば、活路やヒントが見いだせます。
たとえ2、3社から断られても諦めずに応募し続けることが大事です。
当たって砕けることを前提にひたすら行動し続ければ、条件に合うホワイトカラーの仕事が見つかります。
まとめ
今回は、中卒でもホワイトカラーに就職するための就活術を紹介しました。
中卒でも地方公務員やIT業界、営業職など、多くのホワイトカラーの仕事に就職することができます。
また、雇用形態にこだわりがなければ、派遣社員として大手企業へ就職することも十分可能です。
希望する業界で必要な資格を取得すれば中卒でも有利に就活を進めることができるので、足元を固めてから就活をスタートするのも一つの方法です。
とにかく中卒の場合は、他の人よりも多くの求人に応募することが成功の近道ですので、この記事を読んで諦めずに行動し続けていきましょう。