クラウドファンディングの先駆者として有名な株式会社CAMPFIREなどを始め、多くの企業を起業したり出資したりしている実業家の家入一真さんは、高校も大学も卒業していません(大学入学資格検定合格はされています)。
「時の人」といわれる人物が、誰しも一流大学を卒業しているわけではありません。
多くのことを成し遂げるために、学歴はあまり関係ないといっても過言ではないのです。
もし、“中卒”であることが就職や夢を叶えるための足かせとなっていると感じているならば……それは、思い込みが要因のひとつかもしれません。
人生には、考え方やマインドを変えるだけで、プラスの方向へ転換できることが多くあります。
まずは、より多くの情報を収集してみましょう。
その中から、ご自身の目標とする就職や夢に向かって、有益なことを実践していくのをおすすめします。
今回は、中卒の方向けに就職の面接対策についてお伝えしていきます。ぜひ、上手く活用してみてくださいね。
中卒の人が面接で必ずと言っていいほど聞かれるコトと対策
現在の日本では、四年制大学進学率は約50%となっており、短期大学への進学率は約5%、専門学校への進学率は約21%、高校卒業後就職する割合は約20%です。
このことから、中卒の方の割合は極めて少ないことが分かります。
そのため、企業から面接で“中卒の方だから聞かれること”があるのが現状です。
ですが、学歴が中卒であっても、面接での受け答えによっては希望の就職を叶えることが可能です。
理不尽に感じるかもしれませんが、これまで学歴で不利になる場面に遭遇したという方も少なくないはずです。
悔しい思いをせずに、希望の就職を叶えるためにはしっかり準備をして面接に臨む必要があります。
ここでは、面接に挑む前におさえておきたいポイントを解説していきます。
ぜひ、ご自身でシミュレーションしてみてくださいね。
高校に進学しなかった理由
高校へ進学しなかった理由については、面接で聞かれることが多いです。
それぞれご自身の事情があることでしょう。
いじめによる不登校や、病気、家庭内の事情、経済的に進学のための費用を用意することが難しかったなど、さまざまな悩みを抱えての決断だったに違いありません。
ですが、面接ではネガティブな理由を長々と話さないようにしましょう。
企業は「マイナス思考な人」を避けます。
それは、マイナスはさらに大きなマイナスを呼ぶからです。
プラスの力よりマイナスの力は強いといっても過言ではありません。
そして、自分自身が反省や後悔していることもあるはずです。
自分に原因があることを素直に認めて、努力不足の場合は反省を踏まえた今後の自分の行動や意志を伝えるようにしましょう。
素直さ・誠実さは、就職活動において大きな強みになります。
さらに、前向きな発言を心掛けましょう。
就職したら仕事で挑戦してみたいこと、努力したいことを面接官に伝えましょう。
面接官が「採用したい!」と感じるような、前向きな姿勢をみせることが大切です。
志望動機
志望動機は、面接での最も重要なポイントです。
企業のホームページやFacebook、Twitter、InstagramなどのSNSは必ず確認して、企業の理念や方針に沿った志望動機を応えられるように準備しておきましょう。
企業の特色に触れ、ご自身の意気込みに繋げて伝えるようにしましょう。
さらに、入社をゴールとした発言ではなく、入社後どうしていくかといったように入社してからのイメージを面接官に想像してもらえるための発言ができれば、より採用に近づけます。
決して、「給与がいいから」「家から近いから」といったような条件面での志望動機を伝えてはいけません。
将来の夢
30歳以下の若年層の採用面接では、将来の夢を聞かれることも少なくありません。
それは、企業は応募者の人生設計や仕事に対する考えを知った上で、自社に適応できる人材かどうかを判断したいためです。
志望動機を話す際には、志望する会社に就職したら入社後、10年後、20年後、30年後……どのようなビジョンを描いているかを伝えましょう。
その際に、長く働き続けたいということもアピールしておきたいポイントです。
また、いかに会社やお客さまに対して役に立ち、社会に還元できる存在になるために、自分はどうありたいかを伝えることも大切です。
家族構成
最近では、個人情報保護の観点や就職差別撤廃の観点から、家族構成を聞かれることは少なくなりました。
ですが、応募者の日常の素行や家族円満の状況を知りたいため家族構成について尋ねる企業もあります。
家族の状況に加えて、親や兄弟姉妹が長生きしてほしい、親孝行したいという思いを伝えると好印象です。
なお、必要以上に家族の職業やプライバシーについて聞かれたり、本籍地や生まれ育った土地のことについて悪意をもって聞かれたりしたときは、答える必要はありません。
このような質問をする企業・面接官は法律に反しているため、お近くの労働基準監督所やハローワークの相談窓口へ相談するようにしましょう。
尊敬する人
尊敬する人についても、面接でよく聞かれる質問のひとつです。
父や母、祖父、祖母など親族をあげるのがベターとされています。
一般的に、親と答えるのが鉄板的回答です。
また、著名人などご自身が心から尊敬している人物を伝えても良いです。
尊敬する著名人の著作の話など、面接官に「なるほど!面白い」という印象を与えることができればOKです。
なぜ、その人を尊敬するのか。
そして、自分は将来その人物のようになるためにどう生きていきたいのかを答えられるように準備しておきましょう。
フリーターを続けてきた理由
フリーターを続けてきた方の場合、なぜフリーターを続けてきたのか理由を聞かれることが多いです。
環境やさまざまな事情によって、正社員での就職が難しかったという方もいるはずです。
過去は変えることができません。変えられるのは、今と未来だけです。
フリーターを続けてきた理由を伝える際には、これまで得たプラスのポイントを伝えながら、ご自身の反省点も前向きに伝えると好印象です。
そして、今、正社員での就職を目指しているのはなぜなのか、正社員になったらどのように仕事に取り組みたいのかを伝えましょう。
また、アルバイトやパートなどの非正規雇用であっても、仕事を通して得たもの、習得したスキルが必ずあるはずです。
自分自身の強みは何なのか、この機会に深掘りして、答えられるように準備しておきましょう。
面接での服装や身だしなみ
面接では、これから社員になる者としてふさわしい身なりで臨む必要があります。
最も重要なのは“清潔感”です。
また、企業の雰囲気に合う身だしなみであることも大切です。
企業のホームページやSNSを調べて、実際に働いている先輩方の服装や身だしなみを調べておくことをおすすめします。
ここでは、面接に適した服装や身だしなみについて解説していきます。
ぜひ、参考にして準備してくださいね。
髪型やヒゲ
まず、髪型やヒゲについて注意したいポイントをみていきましょう。
男性の髪型やヒゲについて
- 髪は短くする(耳が出る程度が望ましい)
- 茶髪などの毛染めはNG
- 肩にフケがついているなど不潔感がないようにする
- 匂いの強い整髪料を使用しない
- ヒゲはそっておく
女性の髪型について
- 肩より長い場合は結んでおく
- 前髪で顔が隠れることのないようにする
- 過度な茶髪や金髪はNG
- 匂いの強い整髪料を使用しない
- 華美なヘアアクセサリーは避ける
- 過剰なヘアアレンジをしない
男女ともに、上記のことに留意して、髪型やヒゲを整えて面接に臨みましょう。
爪
爪は意外と目につくパーツです。
短く、清潔に整えておきましょう。
長すぎたり、汚れていたりと不潔な印象はNGです。
女性は、面接の際には、マニキュアを塗らないようにしましょう。
過度なネイルアートやつけ爪はもっての外です。
靴、カバン
靴やカバンは、汚れていないか、擦り切れていないか、派手ではないかを確認しておきましょう。
色は、黒か茶が望ましいです。
また、高価なハイブランドの靴やカバンは面接にはふさわしくありません。
スーツショップなどで、リクルート用の靴やカバンが売っていますので、参考にしてみましょう。
なお、カバンは会社から面接当日に渡される資料などが入れられるように、A4サイズの書類が入るものを用意しておきましょう。
スーツ
スーツは一般的なリクルートスーツを用意しましょう。
色は黒かグレーが望ましいです。
インナーのシャツは白の襟付きのものにしましょう。
面接に向かう前に、スーツにシワや汚れはないか、ネクタイの結び方は正しいかをチェックしてから出掛けましょう。
また、女性は、ベージュのストッキングを着用が必須です。
男性も、靴下は黒やグレーなど華美でなく、スーツの色合いに合ったものを着用してください。
当日慌てないように前日に準備しておく
当日慌てないように、前日までに準備を万全にしておきましょう。
遅刻してしまうと、まず内定は無理だと心得ていただきたいです。
また、当日バタバタしてしまっては、面接で十分に力が発揮できません。
前日までに準備を済ませ、当日は気持ちに余裕をもって臨みましょう。
前日までに用意しておきたいことは以下のとおりです。
前日までに用意しておきたいこと
- 履歴書、職務経歴書
- スーツ、シャツ、カバン、靴
- メモ、手帳、筆記用具
- 面接会場までの交通機関の乗り換えや所要時間の確認
- 最寄駅から面接会場までの地図・道順を把握しておく
- 面接での受け答えのシミュレーション
上記に留意して、準備万端で面接へ向かいましょう!
挨拶や態度、言葉遣い
挨拶や態度で好印象を残すことが可能です。
まず、面接会場に着いたら、自分からすすんで挨拶をするようにしましょう。
面接中は、元気にハキハキと話すように心掛け、落ち着いた物腰や笑顔を絶やさないことも大切です。
そして、丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。
マザー・テレサは「言葉に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから」という名言を残しています。
言葉遣いを雑にすれば、雑でいい加減な習慣が身についてしまいます。
身についた習慣は一朝一夕には直りません。
普段の生活のなかでも、丁寧な言葉遣いや態度を心掛けるようにしましょう。
中卒の面接は学歴よりも第一印象や実力勝負
面接においては、学歴を感じさせない丁寧な言葉遣いや態度が最も大切です。
しっかりしているな、この人なら安心して仕事を任せられるなと面接官に思わせることができれば、内定を勝ち取れます。
面接での受け答えのなかで、何を伝えるかは大切ですが、それ以上にどのように伝えられるかがポイントです。
挨拶や真面目な態度、丁寧な言葉遣いから良い印象を与え、志望した企業で活躍できる人材であることをアピールできれば、もはや中卒の学歴はそれほど不利にはならなりません。
まとめ
一般的に、中卒者は就職の面接では学歴で不利になりがちだといわれています。
ですが、準備を万端にしておけば、逆境をバネにすることが可能です。
面接で好印象を残せば、内定を十分につかみ取れます。
人は諦めるとき、他人や環境を理由にしがちです。
中卒だからといって正社員での就職を諦めずに、チャレンジすることを恐れないで。
新しいこと、さらなる高みを目指すときには、たくさんの不安や恐れと戦わなければなりません。
ですが、その不安や恐れを乗り越えたとき、今では想像もつかない未来が待っています。
正社員として、いきいきと輝いて働くご自身の姿を想像してみてください。
とてもワクワクしませんか。
そのために、今日からできることにまず取り組んでみましょう。
このコラムが、学歴を諦める理由にせずに、正社員での就職へ挑戦するためのきっかけのひとつになれば、嬉しいです。
ライター:白井絢子 Twitter@Ayako_Shirai321