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職業訓練を受けても就職はできない?対処方法を徹底解説!

職業訓練 就職できない #コラム

就職活動には様々な方法があり、その一つに職業訓練があります。

様々な専門知識を学んだり、資格を取得することが可能です。

職業訓練の具体的な内容や、本当に就職できるのか不安で受講するか迷う人もいるのではないでしょうか。

解説ポイント
  • ポイント1:職業訓練の内容や種類
  • ポイント2:職業訓練で学ぶことができるスキルや取得できる資格
  • ポイント3:職業訓練を受講するメリットとデメリット
  • ポイント4:職業訓練を受けた後に就職できなかった場合の対処方法

今回は、この4点について詳しく解説していきます。

『就職するために、まずは職業訓練を受けてみたい…』

『職業訓練を受けたら本当に就職できるのか不安…』

このような不安を持っている人は、参考にしてみてください。

職業訓練とは

職業訓練とは、全国にあるハローワークが主催しており、正式には公的職業訓練といいます。

就職に役立つスキルや知識を、基本的に無料で習得することが可能です。

職業ごとに様々なコースが用意してあり、就職に有利な資格の取得も可能です。

職業訓練には『公共職業訓練』『求職者支援訓練』『在職者職業訓練』の3つがあり、訓練期間は3カ月~2年ほどになります。

職業訓練の種類ごとに、条件はありますが、求職者であれば基本的に誰でも受講することが可能です。

職業訓練の種類

職業訓練には、3つ種類があります。

それぞれに、どのような特徴や受講条件があるのか解説していきます。

公共職業訓練

公共職業訓練は、失業するまで会社で働いていて、失業保険を受給している求職者が対象です。

職業訓練を受講する場合『受講指示』『受講推薦』『支援指示』と3つの通い方があり、どれに当てはまるかはハローワークが判断します。

通い方によって、有料と無料のコースがあり、教材費や作業着等の実費については自己負担となります。

求職者支援訓練

就職活動前に働いていなかった主婦やニートなど、失業手当を受給していない人が対象となります。

通常のハローワーク求人紹介に加え、職業訓練と職業訓練受講給付金(月10万円+交通費)を受けることが可能です。

基礎コースと、実践コースから選ぶこととができます。

基礎コースは、初歩的で入門レベルの知識を学べます。

実践コースは、就職に向けてより役立つ知識や技術を身に付けるためのコースです。

職業訓練で学ぶことができるスキルや取得できる資格

職業訓練には、ポリテクセンターと職業能力開発校があります。

ポリテクセンターは、ものづくり分野の訓練が多く、金属加工技術や溶接技術、ビジネスワーク科や電気・通信施工技術科などがあります。

ガス溶接や玉掛け技能講習修了証、第二種電気工事士、危険物取扱者乙種4類などの資格が取得可能です。

職業能力開発校は、ものづくりの他に、webデザインやアパレルなど、時代のニーズに合わせた訓練コースを行っています。

OA事務科(パソコンでの書類作成等)医療事務科、介護サービス科、アパレルサービス科の受講ができます。

簿記検定やワープロ検定販売士検定、介護職員初任者研修などの資格が取得可能です。

【ポリテクセンター訓練コースと取得可能な資格例】

ビル管理技術科(訓練期間6ヵ月)

第二種電気工事士、消防設備士乙種4類、危険物乙種4類、第三種冷凍機械責任者

住宅リフォーム技術科(訓練期間6ヵ月)

CADトレース技能審査、建築CAD検定、CAD利用技術者試験、福祉住環境コーディネーター

ビジネスワーク科(訓練期間6ヵ月)

ワープロ3・2級、簿記3・2級、ワープロ3・2級

溶接技術科(6ヵ月)

ガス溶接技能講習、アーク溶接特別教育、自由研削砥石取替え特別教育、溶接技能者評価試験

【職業能力開発校の訓練コースと取得可能な資格例】

OA事務科(訓練期間1年)

簿記検定2・3級、電卓検定段位~2級、計算実務検定2・3級、社会人常識マナー検定2・3級

ソフトウエア管理科(訓練期間1年)

基本情報技術者、Javaプログラミング能力認定試験

介護サービス科(訓練期間6ヵ月)

介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター、介護事務管理士、地域レクリエーション指導員資格

調理科(6ヵ月)

調理師免許(実務経験後)

職業訓練校によって違うので、近くのハローワークホームページを調べてみましょう。

職業訓練を受講するメリット

職業訓練を受講すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

専門学校などと比べ、何が違うのか見ていきましょう。

条件を満たせば受講手当や職業訓練給付金を支給してもらえる

職業訓練給付金は、求職者支援訓練を受講することを前提とし、一定の条件を満たせば支給されます。

支給される給付金の種類には、職業訓練受講手当10万円、通所手当(交通費で上限額あり)、寄宿手当(月額10,700円)があります。

【職業訓練受講手当の支給条件】

  1. 本人収入が月8万円以下
  2. 世帯全体の収入が月25万円以下
  3. 世帯全体の金融資産が300万円以下
  4. 現在住んでいるところ以外に土地、建物を所有していない
  5. 全ての訓練実施日に出席している
  6. 世帯の中に、同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない
  7. 過去3年以内に、偽りその他不正行為により、特定の給付金を受けていない

支給に関する流れに関しては、近くのハローワークで詳しく聞くことができます。

生活リズムの改善もできる

働いたことが無い場合、まずは生活リズムを直す必要があります。

職業訓練は毎日、朝から夕方まで行われるので、欠かさず出席すれば、夜型の生活を直すことも可能です。

また、一人ではなく、同じような境遇の人などと、みんなで受講します。

仲間を見つけたり、コミュニケーション能力も身に付けることができます。

職業訓練を受けながら就職活動ができる

職業訓練は、ハローワークが主催しているので、同時に求人検索もできます。

勉強しているジャンルに合わせて求人を探すことが可能です。

また、就職に関して詳しいスタッフや、専門知識をもっているスタッフがいて様々なアドバイスをしてもらえます。

未来のビジョンなども描きやすく、面接などで自分の意見を主張しやすくなります。

職業訓練を受講するデメリット

職業訓練を受講すると、基本的に無料で技術や資格を取得できることがわかりました。

また、条件を満たせば、職業訓練受講手当を受け取ることが可能です。

その一方で、職業訓練を受講するデメリットもあります。

どのようなものがあるのか見ていきましょう。

資格取得するまでに時間がかかる

学ぶ内容によって期間は変わりますが、3ヵ月から1年ほど訓練にかかるので、すぐにスキルが身につくわけではありません。

そのため、すぐに働く必要がある場合、受講するのが難しくなります。

また、受講したら必ず資格を取得できるわけではなく、試験に落ちた場合、再度試験を受けるまでに時間がかかってしまいます。

必ず自分が希望するコースを選べるとは限らない

職業訓練には様々なコースがあるのですが、受講できる人数は決まっています。

IT関連や介護関係など、就職しやすいジャンルのコースは人気が高く、定員以上に応募がある場合があります。

その場合、審査での選考となるため、落ちてしまうと、次のコース募集が始まるまで待たないといけません。

職業訓練を受けても必ず就職できるわけではない

職業訓練では、様々な技術やスキルを身に付けられますが、必ず就職できるわけではありません。

厚生労働省が発表した、平成30年度の就職率がこちらです。

【求職者支援訓練】

・基礎コース

コース数82
受講者数628人
修了者等数539人
就職者数328人
就職率61.4%

・実践コース

コース数158
受講者数1,417人
修了者等数1,236人
就職者数789人
就職率64.3%

【公共職業訓練】

受講者数82,440人
施設内訓練の就職率77.9%
委託訓練の就職率72.7%

就職率の定義として、職業訓練終了後、3か月以内に雇用保険に加入した人を就職者とみなすため、契約社員や派遣社員、アルバイトなども含まれています。

上記でわかるように、職業訓練を受けた全ての人が、簡単に正社員として働けるわけではありません。

就職しやすい業界

厚生労働省の発表した、業界別の就職率で特に高い数字だったのが、介護福祉、医療事務、IT関係の仕事でした。

介護業界や医療関係の仕事は、高齢化にともない、今後さらに需要が高まり人手不足になるので、求人数が増えるとことが予想されています。

体力が必要な仕事が多く、専門知識を学んだ即戦力の人材ほど就職しやすいです。

IT業界に関しても、今後さらに需要が高まるので人手不足となることが予想されています。

様々な資格があり、経験を積めば将来キャリアアップも可能な業界でもあります。

また、介護関係やIT業界は学歴を問わない求人が多いことも就職しやすい理由の一つです。

職業訓練を受けても就職できなかった場合の対処方法

職業訓練を受けても、必ず就職できないことがわかりました。

次に、訓練受講後、就職先がなかなか決まらない場合の対処方法について詳しく紹介していきます。

転職エージェントを利用する

転職エージェントとは、就職に関して知識があるスタッフと、希望条件などについて詳しく話し合います。

その後、条件にあった会社を見つけて紹介してくれる人材紹介サービスです。

一人で会社を探さなくてよくなるので効率が良くなり、プロの視点で希望条件などに対してアドバイスがもらえます。

提出書類や面接の練習など、就職活動全般のサポートを受けることも可能です。

面接のみの転職エージェントもあり、早ければ2週間程度で就職できる場合もあります。

転職サイトを利用する

転職サイトには様々な種類のサイトがあり、登録すれば誰でも簡単に利用することが可能です。

ハローワークと違い、通う必要がなく手間がかかりません。

就業経験がない人専用であったり、各業界に特化した転職サイトがあるので、自分に合ったサイトを利用できます。

また、サイトによっては、スカウト機能を利用することも可能です。

自分が取得した資格やスキルなどを登録すれば、企業から直接スカウトがくる可能性もあります。

まとめ

職業訓練とは、全国にあるハローワークが主催していて、様々なスキルや資格を取得することが可能です。

職業訓練には公共職業訓練と求職者支援訓練があり、自分にあったコースを選べます。

求職者支援訓練の場合、条件を満たせば給付金をもらうことも可能です。

生活リズムを改善し職業訓練を受けながら就職活動もできます。

デメリットとして、職業訓練を受けても必ず資格が取得できるわけではなく、就職できないことがあります。

職業訓練を受けても就職できなかった場合、転職エージェントや転職サイトを活用することをおすすめします。

職業訓練を受講すべきか迷った場合は、近くのハローワークに一度相談してみましょう。

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