「今の仕事は一緒に働いている人とも仲が良いし、時給もいいから長く続けたい。でも、本当は正社員になりたい。」
「正社員は残業も多いし、責任も重いからアルバイトでいい」
このように思いながら働いている女性のフリーターの人は、今から正社員になるために転職活動を始めましょう。
「なんで? 」「面倒くさい」などの意見もあると思います。
記事の中で正社員をオススメする理由やフリーターのデメリットを紹介していくきますので、最後まで読んで「今のままでいいのか? 」考えてみてください。
できれば20代のうちに転職した方が良い
フリーターの女性は20代のうちに正社員になることをオススメします。
理由は2つあります。
1つ目の理由は生涯年収の違いです。
転職エージェント ワークポートの調査によると、フリーターと正社員では生涯年収に大きな差があります。
正社員の生涯年収:135,284,000円
フリーターの生涯年収:76,927,800円
約58,000,000円の差が生じます。
このような差が生じる理由は正社員にはボーナスや昇給・昇格がありますが、フリーター入社時からほぼ同じ賃金で、ボーナスもありません。
さらに結婚を考えた時に、結婚前から正社員でいると結婚後も安心できるからです。
共働きが当たり前になっている現代では、一度でも正社員を経験していると子育て中もパート以外にも短時間勤務の正社員や契約社員、派遣社員などの雇用形態を選べるようになるため、少しでも高い給与を得られるようになります。
女性のフリーターには結婚・出産が待っている!
「フリーターはラクだし、楽しいからこのまま続けたい」や、「いつかは結婚するから正社員になる必要はない」と思っている人がいます。
しかし、フリーターのままでいると将来的に、お金がなくて悩む日々が待っています。
「いつかは結婚するから」と考えている人は考えを改めなければなりません。
前に述べたように共働きが当たり前になっている昨今では、結婚する女性に正社員を求めている男性が増えています。
また、ゼクシィのアンケートでは、結婚資金として正社員の人で年間500,000円貯金しています。
この金額をフリーターで貯めるのは難しいのが実情です。
結婚・出産・育児にはお金がかかる
前途したように結婚にはお金がかかります。
結婚スタイルマガジンによると結婚から新生活準備まで下記のような費用が必要です。
結婚式 | 4,347,000円 |
両親の食事会 | 50,000円 |
婚約指輪 | 369,000円(今は女性もお金を出す) |
結婚指輪 | 281,000円 |
新婚旅行 | 507,000円(お土産代:54,000円) |
新生活準備 | 928,000円 |
また、マイナビニュースによると、出産前に行う不妊治療費用では100,000円~5,000,000円かかることがわかっています。
さらに、妊婦健診や帝王切開、無痛分娩では自己負担金がかかります。
出産費用には助成金がありますが、フリーターで雇用保険に加入していなければ育児休業給付金はでません。
ただし、正社員であれば育児休業給付金も受給できますし、健康保険組合や会社の福利厚生で出費を抑えることが可能です。
正社員になるのが遅れるとお金に困る人生になる?
女性としての幸せと仕事、両方ハッピーな人生にするにはどうすればいいのでしょうか。
20代で正社員になることです。
女性には出産というタイムリミットがあります。
晩婚化の現在、30代前後で結婚・出産する人が増えています。
つまり、結婚までの10年間で結婚資金を貯めなければなりません。
また、出産後も育児をしながら働くなら出産前に正社員で働いていた企業で短時間勤務できれば理想的です。
出産前に勤務していた企業を退職した場合でも、正社員で働いていた経験があると時給が高くなります。
このように、ライフステージを考えると20代で正社員になるのがベストです。
採用する企業側から見ても未経験者を採用する時にはポテンシャル(伸びしろ)を評価するので、仕事を覚えるのが早い20代を歓迎します。
ところが、30代後半から40代になるとポテンシャルが低いと判断されて、フリーターは採用されにくくなります。
フリーターを続けるデメリット
なぜ、本記事では早いうちに正社員になることをすすめるのか、今までは結婚・出産をメインに紹介してきました。
ここでは、お金と仕事に関するデメリットを各1項目ずつご紹介します。
「フリーターでも意外と稼げる」は気のせい
フリーターの平均年収は約200万円です。
この年収で一人暮らしをしているフリーターの生活費を、ネット不動産イエプラの情報を元に算出してみました。
家賃 | 480,000円 |
食費 | 240,000円 |
水道光熱費 | 84,000円 |
衣類・日用品 | 120,000円 |
スマホ | 120,000円 |
その他(交通費・娯楽費・交際費) | 120,000円 |
国民年金 | 200,000円 |
健康保険料 | 200,000円 |
所得税 | 200,000円 |
合計 | 1,764,000円 |
このように、手元にはほとんど残らないことがわかります。
フリーターには昇給の機会が少ないことから、この生活が何年も続きます。
一方で、正社員は定期昇給やボーナスがあるので貯金をしながら、ゆとりをもった生活を送ることが可能です。
アルバイト先を短期間で変えるとスキルがつかない
夢や目的があってフリーターをしている人をのぞき、「時給がいいから」「面白そうだったから」と次々と勤務先を変えていると、中途半端な経験や知識しか身につきません。
また、このように短期間で職場を変える人は、採用現場では「一カ所で長く働けない問題のある人」という目で見られます。
そのため、フリーターだとWEBエントリーの時点で不採用になりやすい傾向です。
それに引きかえ、同じフリーターでも幅広い業務経験を積んでいる人、昇格してバイトリーダーや副店長を任されている人はどの業種・職種でも正社員になりやすくなります。
フリーターの女性が転職に役立つ資格
正社員を目指して転職するには資格があると本気で正社員を目指していることや、学ぶ意欲があるのを証明できるため有利になります。
ここでは、フリーターの女性が転職する時に取得しやすく、役に立つ資格を紹介します。
秘書検定
正社員として最低限のビジネスマナーや、知識を持っていることを証明できる資格が秘書技能検定資格です。
資格の名称から秘書を目指す人が取得する資格だと勘違いしている人が多いですが、高卒で就職する生徒や就活中の大学生も多く取得している資格になります。
秘書技能検定資格で履歴書と職務経歴書に記載できて、就活で必要なのは3級と2級です。
3級:高校生でも合格できるレベル。仕事の進め方や対応の仕方が問われる。
2級:大学生でも合格できるレベル。上司の補佐や仕事の効率化が問われる。
準1級と1級:秘書を目指している人向け。
なお、3級や2級は秘書技能検定資格の古本を購入して、独学で合格を目指すことが可能です。
介護職員初任者研修
以前は介護ヘルパー2級という名称の資格でしたが、厚生労働省認定の資格となって改められた資格が介護職員初任者研修です。
介護には掃除・洗濯など家事の手助けをする生活援助と、利用者の身体にふれて食事や入浴、排泄など日常生活を手助けする身体介護があります。
身体介護には介護の資格が必要になります。
介護現場では無資格でも働けます。
しかし、資格を取れば業務の幅が広がるので昇給と資格手当て分の給与アップが可能です。
介護職員初任者研修を取得するには、130時間の講習(講義と実習)を受講してから受験します。
試験は学んだことを、おさらいする意味での試験のため不合格でも追試があります。
130時間の講習はスクールや通信講座で学べます。
しかし、費用が60,000円から150,000円と高額なのがネックです。
ただし、無資格で介護現場で働いていれば雇用元の施設や企業が費用を負担してくれることがあります。
ITパスポート
以前はシステムアドミニストレータ(シスアド)と呼ばれていた資格が、国家資格として改められた資格がITパスポートです。
パソコンスキルが問われる事務職やエンジニアの入り口となる資格です。
ITパスポートの試験では、ITの基礎知識からセキュリティまで問われため、出題範囲が広く合格までの勉強時間の目安は30時間から100時間程度かかります。
しかし、合格するための参考書や無料の勉強サイト、アプリがあるためスクールに通って勉強する必要はありません。
転職先としてIT業界の営業や事務、未経験からエンジニアやゲーム業界を目指したい人に向いている資格です。
事務や営業を希望する人はITパスポートと秘書技能検定資格、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)を取得しておくと転職に有利です。
まとめ
女性は男性と異なり出産にタイムリミットがあります。
将来は子供が欲しい、結婚したい人は20代のうちに正社員になりましょう。
自分は「結婚願望ないし、子供もいらない」と思っている人でも、フリーターを続けていると貯金もできず、スキルも身につかないので将来W ワークができなくなった時や病気や怪我で働けなくなった時にお金がなくて困ります。
30代であっても資格を取得して転職エージェントを利用した正社員への転職も可能です。
「いつか正社員になりたい」と思っている人は、今すぐに転職活動を始めてください。
本記事でご紹介したITパスポートと秘書技能検定資格ですが、ITパスポートの無料講座やビジネスマナー講座を開いている転職エージェントもあります。
求人紹介だけではなく転職エージェントのサービスも積極的に活用して、正社員への転職を成功させましょう。