- 「面接を10社受けたけど、ひとつも内定をもらえない」
- 「転職活動での出費が多くて、金銭面に余裕がなくなってきた」
転職活動では、このような不安がつきものです。
特に、仕事を辞めて転職活動をしている人の場合、「もう後がない」という気持ちから焦りを感じやすくなります。
しかし、焦れば焦るほど、転職活動はうまくいきません。
一度冷静になって、「自分の転職活動のやり方」を振り返る時間を作ってみましょう。
今回の記事では、「転職先が決まらないときの焦りを解消する方法」を解説しますので、転職活動中の人はぜひ参考にしてみて下さい。
転職先が決まらない人の特徴
転職活動がうまくいかない人には、いくつかの特徴があります。
- ・自己分析が足りない
- ・転職する理由があいまい
- ・仕事の条件にこだわりすぎ
自分がこれらの特徴に当てはまっていないか、確認してみて下さい。
自己分析が足りない
自己分析が足りないと、転職活動で苦労する傾向があります。
長所や短所など、自分自身のことがわかっていないと、相手に自分の魅力をアピールするのは難しいです。
また、「やってみたい仕事」や「自分が興味のある会社」をきちんと下調べしないと、転職活動の軸が定まりません。
結果として、「内定をもらえたらどの会社でもよい」という考えになり、求人を出している会社に手当たりしだい応募してしまいます。
仮に転職先が決まっても、入社したくて入った会社ではないので、やりがいを見つけられず、短期離職になってしまう可能性も。
自分の仕事の適性を判断して、転職先を探してみましょう。
転職する理由があいまい
転職したい理由をきちんと話せないと、転職活動はうまくいきません。
転職理由として、「今の会社の残業時間が長すぎて働きたくない」「お給料が上がらないから辞めたい」といったネガティブな理由はさけましょう。
このような理由を伝えると、「もし、うちの会社に来ても、つらいことがあったらすぐに辞めてしまうのではないか」と面接官に思われてしまいます。
「どうしてその会社で働きたいか」をきちんと理由を付けて、明確に伝えられたら転職活動はうまくいきます。
希望する仕事の条件にこだわりすぎ
自分の希望する仕事の条件にこだわりすぎて、転職活動がうまくいかないパターンもあります。
残念ながら、自分の希望に100%あった仕事はなかなか見つかりません。
その条件にこだわりすぎると、応募可能な求人自体も少なくなってしまいます。
解決策として、仕事の条件に優先順位をつけてみましょう。
例えば、「たくさん稼ぎたい」という条件なら、お給料が高い求人を優先する代わりに、年間休日数や残業時間の条件面を後回しにできます。
このように「絶対にゆずれない条件」と「ある程度妥協できる条件」を分けるようにして、自分の中の落とし所を見つけて下さい。
転職活動は長期戦になりやすい
「転職先が決まらない」と悩んでいる人は、「転職活動は長期戦になるのが前提」ということを頭に入れておいて下さい。
数社面接を受けただけで、内定をもらえる人は少なく、人によっては100社以上面接を受けることもあります。
「面接は落ちて当たり前」くらいのスタンスで活動した方が気持ちも楽になります。
転職活動は「面接官との相性で合否が決まる」と言っても過言ではありません。
自分の魅力をうまくアピールして、「うちの会社で働いて欲しい」と相手に思わせたらこっちのものです。
自分の納得いく形で終えられるよう、根気よく転職活動を続けていきましょう。
転職先が決まらない焦りを解消する3つの方法
転職活動が長期化すると、どうしても不安や焦りが出てしまいます。
そんなときは、以下の方法を試してみて下さい。
- 転職活動を振り返る
- 自分と同じように、転職活動に不安を抱えている人と話す
- 転職活動から離れてリフレッシュする期間をつくる
転職活動を振り返ってみる
転職活動に慣れてきたら、一度初心にかえってみましょう。
- 自分がどんな会社の選考を受けたか
- どのようなところを基準に、転職活動の軸を置いていたか
- 面接対策はきちんとできていたか
このように転職活動での振り返りをまとめると、当初の自分との違いに気付けるかもしれません。
その結果、「自分は面接での受け答えが甘かった」など、反省点を見つけられます。
また、自分の家族や親しい友人などの協力を得て、実際に模擬面接をしてもらいましょう。
受け答えのよい点と悪い点を客観的に見てもらうと、自分では気付いていないポイントを指摘してもらえる可能性が高いです。
自分と同じように、転職活動に不安がある人と話す
もし、身近に転職活動をしている知り合いがいれば、話をする機会を作ってみましょう。
家族や友人に相談するのも大事ですが、同じ悩みを共有している人の方がお互いを理解しやすいです。
周りにそのような知り合いがいなければ、転職セミナーなどのイベントに参加すると、自分と同じ境遇の人を見つけられます。
また、SNSなどの媒体を使って、「転職活動をしている人」が集まるコミュニティに入るのもひとつの手段です。
ひとりで悩まずに、転職活動で同じ悩みを持つ人を探すところから始めてみましょう。
リフレッシュする期間を作る
不安や焦りを感じている中で、転職活動をしてもあまりよい結果は期待できません。
転職先が決まらないという焦りから、やみくもに転職活動を進めてしまう恐れがあります。
そんなときは一度転職のことを忘れて、リフレッシュする期間を作るのも、転職活動を成功させる一つの手段です。
リフレッシュ期間中は、転職活動のことを考えるのはやめましょう。
読書をしたり、運動をしたり、自分の趣味に時間を使うのがおすすめです。
無職の人はより転職活動で焦りがち
仕事を辞めて転職活動をしている人は、貯金を切り崩したり、失業保険を受給したりして生活するケースが多いです。
転職活動では、交通費・スーツ代など、なにかとお金がかかります。
そのため、在職しながら転職活動する人より、金銭面での不安が大きいです。
転職先が決まらないと、「出費が多くて生活できなくなる」と焦ってしまいます。
そこでひとつの解決策として、ハローワークの職業訓練を利用してみましょう。
職業訓練を利用すれば、要件を満たすことで、月額10万円ほどの受講手当をもらえます。
職場で役立つスキルを身につけながら、金銭面での不安も解消されるので、仕事を辞めて転職活動している人にはおすすめです。
本当に困ったら、転職エージェントを利用してみよう
どうしても「転職先が決まらない」といった悩みを解決できず、行き詰まってしまったら、転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントは無料で登録できて、求職者ひとりひとりに専任のコンサルタントがついてくれます。
求人紹介はもちろん、履歴書の書き方、面接対策など、転職活動を徹底的にサポートしてくれます。
コンサルタントのサポートは、求職者の予定に合わせ柔軟に対応してくれるので、夜間しか都合がつかない人でも安心です。
転職のプロに客観的な目線でアドバイスしてもらえるので、転職活動中の人が利用しない手はありません。
まとめ
転職活動をしていれば、さまざまな不安や焦りが出てきます。
面接に落ち続けると、「自分はもう転職できない」と思ってしまうことも。
転職先が決まらない人は、まず転職活動のやり方を見直してみて下さい。
「転職する理由がはっきりしていない」「仕事の条件にこだわりすぎ」など、自分自身に問題がある場合が多いです。
もし、周りに転職活動をしている知り合いがいれば、お互いの悩みを共有してみましょう。
自分では気付けなかったよい点・悪い点を指摘してもらえるかもしれません。
また、面接は「会社との相性」で決まってしまう部分がどうしてもあります。
「転職活動は長期化するのが当たり前」という心持ちでいるのがおすすめです。
ときにはリフレッシュしながら、少しでも前向きに転職活動を進めていきましょう。
ライター:玉置 博章 Twitter@tama1226dic1811