フリーターの面接対策とコツ!服装、質問と回答例

フリーターから転職するなら、契約社員もおすすめ!その理由を解説

#コラム

フリーターを脱出したいけれど、正社員の求人には「社会人経験必須」とあるので応募すらできない。
正社員の求人に応募したのに不採用が続く。

このような人はいませんか。

フリーターから正社員の転職に行きづまったら、契約社員への転職に目を向けてみると新たな道が見えてきます。
ここでは、契約社員の収入や労働時間、労働契約、社会保険への加入、責任の範囲といった契約社員の基礎知識。

さらに、契約社員への転職がお勧めの理由やメリット・デメリットまで幅広くご紹介します。
「フリーターから脱出するのは無理かも」とあきらめている人や正社員への転職活動で疲れた人、これから社会人経験を積みたいフリーターの人は、ぜひ読んでください。

フリーターと契約社員の収入の違いは? 

契約社員になるうえで気になるのがお金の問題です。
ここでは、フリーターと契約社員での月収と年収を比較してみます。

フリーターと契約社員の『平均年収』や『給料』の違い

厚生労働省の平成30年賃金構造統計調査によると、契約社員の平均年収は275.5万円でした。
ちなみに、最低年収は200万未満で最高年収は600万円と意外と幅が広いことがわかります。
それでは、フリーターの年収を時給別に算出してみます。

  • 時給800円:年収115.2万円
  • 時給900円:年収129.6万円
  • 時給1,000円:年収144万円
  • 時給1,200円:年収172万円
  • 時給1,500円:年収216万円

さらに、企業により異なりますが契約社員にはボーナスが支給されます。
契約社員の平均ボーナス額は17.8万円で、最低額は10万円未満で最高額は150万円でした。
また、契約社員には事実上の収入になる資格手当や住宅手当などが付くことがあるため、フリーターより年収があがります。

フリーターから契約社員へ転職すると給料が上がる!? 

ここまで読むと「契約社員だと給料が上がるんだ」と思えますが、必ずしも給料が上がるわけではありません。

しかし、求人情報をよく読むと、給料や想定年収の項目に「給料は経験や年齢を考慮したうえで当社規定により決定」と記載してあります。

つまり、経験や年齢により給料が変わるのです。
また、契約社員の給料は企業により時給制と月給制があるので注意してください。

例えば、契約社員だけど時給1,100円でボーナス無しの求人もあります。
フリーター時代よりも月収を上げたい時は下記のことを実践してください。

  • フリーター時代に得た経験や知識をいかせる仕事選ぶ
  • ボーナスの出る企業を選ぶ
  • 福利厚生が手厚い企業を選ぶ

フリーターと契約社員『労働時間』の違い

フリーターの勤務時間は募集要項にそってフルタイムまたは短時間で、勤務日数も週1日から週6日まで自分の予定に合わせて選ぶことが可能です。

一方で契約社員は、正社員のサポートまたは欠員補充として募集されるのでフルタイムまたは短時間で、勤務日数も週3日から週5まであります。

契約社員は企業側でいくつか出勤時間が用意されていれば、自分の希望に合せて選ぶこともできます。
ただし、募集要項の時間から大きくそれた勤務時間(例:夜勤で募集していたのに、日勤に変更する)を指定することはできません。

なお、残業はフリーター同様に契約社員も募集要項に準じますが、契約社員は契約期間の評価で契約更新が決まるので、残業を断りにくくなります。

契約社員について知ろう

ここからは、契約社員とはどういうものなのか、契約内容や社会保険、責任の範囲についてご紹介していきます。

契約社員に少しでも興味がある人はぜひ、読んで参考にしてください。

契約社員が結ぶ労働契約とは? 

契約社員の雇用契約の期間は「労働基準法14条」で、原則として「3年以内」と定められています。
これは1回の契約で最大契約できる期間が3年というだけで、3年しか働けないわけではありません。

多くの企業で採用して1回の更新期間は3ヶ月、6ヶ月、1年ごとの契約更新です。
※初回は1ヶ月や2ヶ月更新もあり
この契約更新を繰り返して通算5年以上同じ企業に雇用された場合、無期雇用転換の申し込みが可能になります。

この無期雇用転換の申し込みとは、正社員登用ではなく契約更新のない契約社員になるという意味です。
ただし、企業によっては正社員登用されることがあるので、入社前に確認しましょう。

契約社員は社会保険に加入できる? 

契約社員には社会保険・労働保険への加入義務があります。

フリーターの時には勤務時間数により社会保険に加入していなかった人や、会社に加入するように言われていたのを無視していた人でも、契約社員になれば社員の意志に関係なく加入することになります。

なぜなら、契約社員は入社した日から労災保険(全額会社負担)、雇用保険、健康保険、厚生年金加入義務を怠ると企業側が罰せられるからです。

中には将来の年金は当てにしていないので、年金に加入したくない人もいます。
しかし、人生100年時代で2人に1人が癌になる現在、障害年金や高齢年金が受給できる年金は加入しましょう。

契約社員の責任

求人広告に「社会人経験のある人」という文言を見かけますが、フリーターは社会人経験とは見なされません。
しかし、契約社員は社会人経験として見られます。

それは、契約社員は正社員と同様の仕事を任されるからです。
ただし、正社員と契約社員では、企業から求められる責任に違いがあります。

正社員は企業利益の追求められますが、契約社員は契約期限があるので円滑な業務遂行が求められます。
また、正社員は将来の幹部候補としてリーダー経験を積むことを求められますが、契約社員は仮に役職があっても一定レベルまでしかいけない場合がほとんどです。
契約社員は、任される仕事に対してフリーターよりも多くの責任が求められます。

フリーターから契約社員に転職の【メリット】と【デメリット】

契約社員への転職を検討するうえで知っておきたいのがメリットとデメリットです。
どの雇用形態でもメリットとデメリットがあります。

たとえば、「面白そうな仕事だから選んだら契約社員で後悔した」という人もいますし、「契約社員だけど仕事内容に満足」という人もいます。

メリットとデメリットを読みながら何を重視して転職をするのか検討してください。

フリーターから契約社員に転職した時の【メリット】

まずは9つのメリットをご紹介します。

  • 給料が上がる(月給制やボーナスのある企業がある)
  • 社会人経験が積める(世間体が良くなる)
  • 社会的信用が得られる(一部の金融機関でローンが組める)
  • 正社員より勤務時間が選べる(週4日6時間や夜勤専従勤務など)
  • 業務がある程度限定されている
  • スペシャリスト採用がある(エンジニアやテレオペなど)
  • 地域限定で働ける(転勤や異動がない)
  • 正社員への転職のステップになる
  • 副業OKの企業ならWワークが可能になる

このように勤務地や勤務時間などで正社員よりも自由度が高いのが、契約社員のメリットです。

企業や職種によっては契約社員にもテレワークが認められるので、Wワークをしたい人やパラレルキャリアをしたい人、子育て中の人に向いている雇用形態です。

また、契約社員で3年程度経験を積んで、正社員を目指すにも向いています。

フリーターから契約社員に転職した時の【デメリット】

次に9つのデメリットを検討してみましょう。

  • 契約によっては拘束時間が長くなる
  • より責任ある仕事を任される(ストレスなどの心労が発生しやすい)
  • 必ずしも契約が更新されるとは限らない
  • 5年勤めても正社員ではなく無期限の契約社員になる可能性がある
  • 「正社員登用あり」と書いてあっても正社員登用されない可能性がある
  • 昇給やボーナスは企業により異なる
  • 福利厚生や待遇に正社員と差がある(法令では禁止されているが慣習が残っている)
  • 退職金がない
  • 正社員より立場が弱い

このように、有期契約についてのデメリットが多いことがわかります。
一生懸命働いても会社で「人員削減」という方針になると、真っ先に切られるのが非正規雇用者です。
また、フリーター時代に比べて責任が重くなるため、転職先が合わないとストレスが積み重なって短期契約で終ってしまうこともあります。

転職活動に活路を開くには、契約社員を選択肢に!

記事を読んでいる人の中には、正社員への転職を検討している人もいるかも知れませんが、正社員だけではなく契約社員にも目を向けてみると視野が広がります。
ここでは、本記事が契約社員をすすめる理由をご紹介します。

契約社員への転職はライバルが少ない

契約社員への応募は契約社員から契約社員への転職が集まることが多く見られます。しかし、正社員から契約社員を選ぶ人は少ない傾向にあります。

それは、正社員経験者は3つの点から契約社員を選ばない傾向があるからです。

  • 仕事内容、勤務地、勤務時間(短時間や夜勤専従など)が限定される
  • マネジメント経験が積めない
  • 何年経っても正社員の指示をあおがないといけない

正社員から契約社員を希望する場合は特殊な知識や技術を持つ人なら、60歳以上でもいいから採用したと募集を出しているケースだけです。

このように、契約社員への転職は正社員への転職よりも競争するライバルが少ない場合が多く、転職が成功しやすくなるのです。

優良企業に勤務するチャンス

契約社員への転職を勧める最大の理由は、契約社員であれば大手優良企業やあこがれの業界へ勤務するチャンスが高くなることです。

大手優良企業から正社員の求人は滅多に出ることがないうえ、倍率が高くそう簡単に転職できません。
しかし、契約社員であれば正社員ほどハードルは高くはないので、給料や福利厚生の充実が期待できます。

また、仕事内容が明確化されていることが多く人間関係も穏やかな企業が多いので安心して勤務できます。
また、マスコミやゲーム、アニメ、映像、航空業界で働く人の多くは契約社員です。

クリエイティブな仕事がしたい人や航空業界で働きたかった人は、契約社員なら未経験OKの求人も多いのでチャレンジしてみてください。

まとめ

フリーターから抜け出す転職先として「正社員」だけでなく「契約社員」を含めると選択肢が増えます。
特に働くこと以外に優先したいことがある人は、正社員よりもメリットが多くなります。
ただし、契約社員は有期雇用です。

1社で長く働きたい人は5年後に無期雇用の契約社員になる可能性があるのか、正社員登用があるのかを確認してください。

正社員登用がある場合は、正社員登用された人がいるのか、正社員登用の条件も合わせて確認すると、入社後に後悔することがなくなります。

また、契約社員で社会人経験を積みたい人は、「何を学び、何を身につけたいのか」を明確にしてましょう。

これは、面接でも質問されることの1つですが入社後の目標にも、正社員へチャレンジする時に「次に何を実現するべきか」を示す道標にもなります。

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