書類選考や面接を通過して手に入れた「内定」。企業研究や面接対策を乗りこえて得た内定は、本来とても嬉しく感じるものです。しかし、

嬉しいけど、本当にこの会社でいいのかな……?
と迷う場合も。
面接だけでは企業の雰囲気や業務内容を全て把握できないので、本当に転職していいか不安に感じる場合もあります。
そこで、本記事では、次の内容について紹介します。
- 内定獲得後に不安を感じてしまう理由
- 不安を解消するための4つの対処法
内定を獲得したけれど、入社をするか迷っている人は、ぜひご一読ください。
内定後に不安を感じる理由
はじめに、内定後に不安を感じてしまう4つの理由を紹介します。お伝えする内容は、こちら。
- 社風・人間関係に不安を感じる
- しっかりと仕事をこなしていけるか不安
- 第一志望の企業からの内定ではない
- 1社目で内定が出た
順番にポイントを解説していきます。
社風・人間関係に不安を感じる
まず、入社後に転職先の社風や人間関係になじめるか、不安を感じる場合があります。
社風や人間関係に不安を感じる場合、会社の雰囲気などに違和感を感じている可能性が高いです。
面接の時に「威圧感が気になる」「合わない気がする」など、モヤっとした気持ちにならなかったか、ぜひ思い出してみてください。
違和感を感じたままだと、不安をぬぐいきれない状態で入社することになってしまいます。なので、内定後に面談や社内見学をして、本当に入社したいか考えるのもおすすめです。
しっかりと仕事をこなしていけるか不安
転職先で、しっかりと仕事をこなしていけるか、今までつちかってきたスキルが通用するか不安に感じる場合も。
新卒入社では数カ月に渡り研修を行う場合も多いですが、転職ではすぐに現場で業務を行うことが多め。そのため、経験が重視されやすい転職だからこそ、感じる不安と言えます。
しかし、内定獲得できたということは、企業に「一緒に働きたい、ぜひ入社してほしい」と思ってもらえた証拠。
内定後に「どこを評価してくれたのか」を確認すると、不安を解消しやすいです。
第1志望の企業からの内定ではない

内定は嬉しいけれど、第一志望の企業ではないんだよなあ……

第一志望の企業が選考中なら、内定を1~2週間保留にして、返事を待ってもらうのがおすすめです。
内定を頂いた企業が第一志望ではない場合、嬉しいけれど素直に喜べないということも。
あとから後悔しないように、返事を1~2週間待ってもらい、じっくり考える時間を設けるのもひとつの手段です。
ただし、企業側は「せっかく内定を出したのに辞退されてしまうのかな」と不安に感じやすいので、保留期間は慎重に相談をしましょう。
1社目で内定が出た
転職活動を開始して1社目で内定が出た場合、不安を感じることがあります。嬉しい反面「もっと他の企業も受けた方がいいのかな?」と思う場合が多いです。
内定を承諾する、もしくは辞退をするかの決め手は「自分の納得感」。
例えば、面接を通して、次のように感じた場合は1社目でも後悔しにくいです。
- 内定先で働く自分がイメージできる
- 給与などの待遇も問題ない
逆に、以下のように感じた場合は、辞退をした方がいい可能性があります。
- 面接中に圧迫感や威圧感を感じた
- 面接で訪問した際、社内の雰囲気が暗かった
- 内定通知に記載されている条件が求人に掲載されていた内容と違う
内定を獲得しても、承諾前なら辞退は可能です。落ちついて、自分が後悔しないよう判断してくださいね。
内定後の不安を解消するための4つの対処法
次に、内定後の不安を解消するための対処法を4つ紹介します。内容は、以下の通りです。
- 内定通知書を取り交わす
- 内定承諾前に面談・見学をさせてもらう
- 口コミサイトで情報を確認する
- 転職活動の目的を果たせるか考える
先ほどお伝えした通り、内定承諾前なら、辞退をしてもマナー違反にはなりません。
だからこそ、後悔しないように、ぜひ以下の対処法を参考にしてもらえると幸いです。
内定通知書を取り交わす
まず、給与や勤務日などの条件を記載した「内定通知書」を取り交わすのが大切です。
内定通知書があれば、求人情報に記載されていた内容と違いがないか、書面でしっかり確認できます。
しかし、中には内定通知書を発行しない企業も。自分から言いにくいと思うかもしれませんが、トラブルを避けるためにも発行してもらうのがおすすめです。
もし、発行してもらえない場合は、メールや文書など、条件を文章で確認できるようにお願いしてみてくださいね。
内定承諾前に面談・見学をさせてもらう

内定承諾前に、あらためて社内の見学や、社員の方とお話をする時間を設けてもらえませんか?

企業によりますが、対応してもらえる可能性は高いです!
「社風や人間関係に馴染めるか不安……」という人は、内定承諾前に見学や面談をさせてもらうのもひとつの方法。
企業側も、不安がない状態で前向きな気持ちで入社してほしいと考えています。なので、時期や状況にもよりますが対応してもらえる可能性は高いです。
実際に働くオフィスを見学したり、一緒に働く社員の方と話したりする時間を設けてもらえる場合もあります。
その際は、ぜひ疑問に感じていることを質問して、不安を解消できるよう心がけてみるのがおすすめです。
就業場所や一緒に働く人を確認して、自分が働いていくイメージが湧くか考えると、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。
口コミサイトで情報を確認する
実際に企業で勤めていた人が書き込める、企業情報の口コミサイトを確認するのもおすすめです。
良いところはもちろん、気になる部分など、働いていた人にしかわからない情報を確認できます。
1点注意としては、ネガティブな情報を全て鵜呑みにしないようにすること。
感じ方は人それぞれなので「○○が悪い」と書かれている内容が、必ずしも自分に当てはまるとは限りません。
特に投稿日が古いと、現在は状況が変わっている可能性もあります。参考にするというスタンスで、ぜひ活用してみてくださいね。
転職活動の目的を果たせるか考える
内定獲得後に不安を感じたら、自分の転職活動の目的が果たせるかを考えるのも大切です。
「新しい職種にチャレンジしたい」「年収をアップさせたい」など、人それぞれ転職活動でクリアしたい条件があるはず。
そのため、内定先企業で自分の転職の条件がクリアできるか落ち着いて考えると、入社するか辞退するべきか明確になりやすいです。
なかなか考えられないという人は、ぜひ下記の手順で転職活動の目的が果たせるか確認してみてください。
- あらためて転職活動で達成したかった目的を振り返る
- 特に叶えたい内容の優先順位を書き出す
- 内定先企業で目的が果たせそうか、〇△×などで評価を書き出す
評価の方法は、〇△×ではなく、点数やABC判定など、自分のお好みで問題ありません。紙に書き出すと、頭の中の考えを落ちついて整理できるのでおすすめです。
覚えておきたい内定後から入社までの流れ
最後に、内定通知を頂いてから、転職先に入社するまでの流れを紹介します。
気持ちよく転職するためのポイントもお伝えするので、ぜひ確認を。
1.内定通知をもらう
まず、最終面接後、電話やメールで内定の連絡が届きます。
その後、条件などが記載された内定通知書をもらい、期日までに承諾、もしくは辞退の連絡を行います。
返事の期限は、先方から指定される場合が多いです。もし、他の企業が選考中で検討したい時は、一定期間返事を待ってほしいと伝えて、保留期間の交渉をします。
2.内定通知を承諾
内定通知書を受け取ったら、入社するかしないかの返事をします。
一般的には1週間以内に回答、一旦保留にしてもらいたい時は2週間を限度に待ってもらえる場合が多いです。
注意点として、内定承諾後の辞退はマナー違反に当たります。先ほどお伝えした内定後に悩んだ時の対処法を元に、入社するかしないかをよく考えて返事をしてくださいね。
3.入社日の決定
内定承諾後は、入社日を決定します。転職先から「〇月〇日入社でお願いします」と指定される場合が多いです。
もし現職の都合で、転職先の希望日に入社できない場合は、素直に相談を。
転職先と話し合って、入社日を確定させていきましょう。
4.退職手続き・入社
在職中に転職活動をした人は、入社日までに問題なく退職できるよう準備を進める必要があります。万が一、転職先と取り決めた入社日に遅れると迷惑がかかってしまうからです。
退職後にトラブルがないよう、後任への引継ぎや業務マニュアルの作成はしっかり行うのがポイント。
無事に退職をしたら、転職先に入社し、転職活動完了です!
まとめ
生活の大半を占める仕事の環境が大きく変わるので、内定後は誰でも不安を感じやすいです。
しかし、不安を感じる理由は、人それぞれ。後悔しない選択をするためにも、不安の原因を突き止めて、納得のいく答えを出す必要があります。
あらためて、不安を解消する対処法を4つお伝えします。
- 内定通知書を取り交わす
- 内定承諾前に面談・見学をさせてもらう
- 口コミサイトで情報を確認する
- 転職活動の目的を果たせるか考える
内定後の不安を解消して、気持ちよく入社できる転職先を焦らずゆっくり見つけてくださいね。