ホストは普通の会社員と違い、自由に働けるイメージがあります。
会社としての規則などは比較的厳しくありません。
また、売れれば基本給など関係なく、一気に稼げるというのもホストの良いイメージの一つです。
テレビなどで特集を見て『もしかしたら俺も』と考えた人もいるのではないでしょうか。
ですが、お客様にサービスを提供し、その対価としてお金を頂いている以上、想像以上に大変なこともたくさんあります。
そこで今回は以下の3つについて詳しく調べてみました。
- リサーチ1:ホストを辞めたくなる理由
- リサーチ2:辞める時にトラブルになるケース
- リサーチ3:ホストを辞める方法
まずはホストの具体的な大変さから見ていきましょう。
ホストを辞めたくなる理由
ホストの仕事内容は簡単にまとめると、女性とお酒を飲み会話しながら楽しませるという感じになります。
ですがもちろん、それだけではなく実際に働いてみると、掃除や開店準備から始まり、営業中はお酒を作ったりライターサービスなど細かい仕事がたくさんあります。
その中でどのようなことが大変なのでしょうか。

出勤したらお客様とお酒を楽しく飲むだけだと思ってた

お金をもらってサービスを提供する以上、そんなに簡単な仕事なんてないよ!
客の対応がきついから辞めたい
ホストに入って最初の頃はフォロー役として席に着くので、お酒を飲むことが主な仕事になります。
ですが、指名が入りだすとお客様を会話でしっかりと満足させる必要があり、誰でもできるほど簡単ではありません。
お客様は日頃のストレスを発散させたり、とにかく楽しみたい方など様々です。
お客様によってしっかり話し方など対応を考える必要があり、場合によっては怒らせて帰ってしまうお客様もいます。
売り上げに直結する以上、かなりのプレッシャーもかかるため、嫌がるホストも多いです。
体がきついから辞めたい
どのような仕事でも体が資本です。
お客様に合わせたお酒を飲むので苦手なお酒を無理やり飲むこともあり、ストレスなども比較的たまりやすい職業でもあります。
会社としての健康管理も、普通の会社に比べるとしっかりしていないことが多く、体調を崩すホストもいます。
お酒がきついから辞めたい
ホストは普通の会社員とは違い、短時間でお酒をたくさん飲み、もちろん健康でいられるお酒の目安摂取量は超えてしまいます。
お酒が苦手な体質だったりすると長続きしないこともあります。
特に新人のころには、営業中に飲んで営業が終わっても先輩の付き合いなどで飲んだりすることも多いです。
次の日も、二日酔いできつくても出勤をしないといけませんし、お酒も飲まないといけません。慣れだけでは乗り切れないホストも多いです。
先輩ホストからのいじめがきついから辞めたい
ホストは見た目以上に体に負担が掛かります。
先ほど説明したようにお酒を飲むのはもちろん、その飲み方などにもよります。
お客様もお酒が入っているのもあり、通常の会社では考えられないような理不尽な要求もめずらしくはありません。
また、お客様を喜ばせようと先輩から一気飲みを命令されたりするのは当たり前です。
いくら理不尽であっても先輩の言うことは絶対というような風潮がある会社も多いため、言うことを聞かなかったりすると、いじめや嫌がらせを受ける可能性があります。
そのような人間関係が嫌で辞めるホストもいます。
ノルマがきついから辞めたい
ホストクラブによってはノルマがあるお店もあります。
最近では人材確保や売り上げの減少を防ぐために少なくなってはきていますが、ゼロになっ
たわけではありません。
普通の会社でもノルマに関して耳にすることはありますが、ホストの場合、達成できなかった時のペナルティーもきついです。
怒られるのはもちろん、罰金などがあるお店もあります。
特に正月やクリスマスなどイベントの日は設定されることが多く、そのようなお店ではノルマに耐え切れないホストが多くいます。
ツケのある女に飛ばれそうで辞めたい
ホストクラブでは売掛といってお客様の飲食代をホストが肩代わりすることがあります。
売れているホストならまだしも、売れていないホストはお店に借金をして売掛をすることがめずらしくありません。
金額も高額なことが多く、お客様によってはそのまま逃げる人もいるようです。
その場合、お金の返済義務はホストに移るので、その返済が大変で辞めるホストはいます。
爆弾をして飛ぶから辞めたい
爆弾とはホストクラブでやってはいけないルールのようなものです。
一番代表的なルールがお客様の横取りです。
一般的にホストクラブでは、お客様が指名するホストが決まっています。
何度か来店されて指名するホストが決まってきた場合、他のホストはそのお客様と連絡をとるのはもちろん、会ったりすることは絶対に許されません。
もしもそのようなことをした場合は思いペナルティがかせられます。
他にも無断欠勤や先ほど説明した売掛など、自分では解決できない程にペナルティーが膨れ上がった結果、飛んでしまうホストはたくさんいます。
本当に好きな女ができたから辞めたい
ホストは女性と接する仕事である以上、お客様を好きになることもあります。
どのような感情を持ったとしてもそれを表に出すのはホストとして失格です。
もちろん、付き合ったりすることは論外です。
仮にお店にバレなかったとしても彼氏がホストをしているという事実は彼女にとって我慢できないことが多く、恋愛をきっかけに辞めてしまうホストもいます。

こんなにホストが大変なんて知らなかった。

会社としてしっかり規則などが決まってないお店もあるから、理不尽なことも結構あるみたいだよ!
辞めるときにトラブルになるケース
様々なホストが辞める原因を紹介してきました。
ですが、辞めたくなったからといってすぐに辞めれない場合もあります。
辞める時にどのようなトラブルが起きるのか見ていきましょう。

ホストが特殊な職業なのはわかったけど、退職は労働者の権利でしょ?

ホストとして働いている時に発生したトラブルなどによっては簡単に辞めれない場合があるみたいだよ
ツケのある客の売上回収ができていない
先ほど説明したように『売掛』といってホストがお客様の飲食代を肩代わりすることがあります。
後日そのお客様から代金を回収出来れば問題ないのですが、トラブルになるのがお客様が逃げてしまった場合です。
新人ホストの場合、給料以上の売掛を背負うこともあり、お店に借金をした場合などはしっかりと返す必要があります。
お店にとって辞めてそのまま借金を返さずホストが消えてしまうリスクがあるので、中々辞めさせてもらえなかったり、トラブルとなることがあるようです。
整形などで店からお金を借りている
売掛以外にも、整形などでお店に借金をするホストがいます。
お店にとっても、整形でカッコよくなれば売り上げが上がる可能性があるため貸してしまうことがあります。
整形後しっかり売り上げを伸ばせなかった場合などは、売掛と同様に借金の踏み倒しのリスクから中々辞めれないということはめずらしくありません。
ホストが足りないクラブ
ホストに限ったことではないのですが、働く人材の数をギリギリで営業している場合、辞めてしまうと営業に影響が出てしまうため、辞めさせてもらえない場合があります。
特に売り上げをそれなりに出しているホストは辞めないように説得させられることが多く、トラブルとなってしまう場合があります。

その内容が理不尽かどうかは別として、借金は返済の義務があるよね

お店にも迷惑が掛かるから飛んだりするのは良くないよね!
どうやったら円満に辞めれるのか見ていこう!
ホストをやめる方法
ホストを辞める際に様々なトラブルがあることを説明してきました。
ですが、辞めれないということはもちろんありません。
具体的にどのような対処法があるのか見ていきましょう。
店と相談してやめる
一番おすすめなのがやはり相談です。
お店側も強制的にホストをとどめておくのは違法だと知っているため、お互いが納得する形が出来れば辞めさせてもらえることが多いです。
特に借金などの場合は、退職後の返済計画を伝えるなどして、お店に納得してもらえれば辞められます。
親や身内に相談する
仕事を辞めさせないことは違法であり、そのルール自体はお店も把握しています。
ホスト自身は、お店に迷惑をかけている場合が多く、強く言いにくいですが、第三者や身内の場合は比較的言いやすい立場にあります。
また、警察などに相談されるリスクもあるのですぐに辞めさせてもらえることが多いようです。
借金などはホストにも過失がありますが、理不尽な理由で止められている場合などは特に相談することで辞めやすくなります。
やめたい旨を内容証明で送る
辞めたいと思っていても先輩やお店の経営者が怖かったりして言いにくいことがあります。また、聞く耳をまったく持ってもらえない場合もあります。
ですが、先ほど説明したように、退職は労働者の権利で辞めれないということは絶対にありません。
どうしても話し合いが進まない場合は、退職内容を郵便で送る方法があります。
ちゃんと届いているかを確認するために書留にすることをおすすめします。
内容証明郵便を送る費用は1,512円ほどです。
- 切手代
- 内容証明便代
- 書留料金
- 配達証明
これらが内訳で、場合によって多少料金が上下することはあります。
弁護士に相談する
身内に相談しにくかったり、お店が聞く耳を持たなかったり、借金をしていたりと話がややこしい場合、素人では解決が難しい場合があります。
そのような場合でも、もちろん辞めることは可能です。
一番確実なのが弁護士への依頼です。
法律に詳しく、様々なトラブルを解決してきている弁護士に依頼することで、代わりに問題の解決などについてしっかりと話し合ってくれます。
費用はケースバイケースですが一般的に3~5万円ほどになります。

いくつか方法があるから自分の状況に応じた辞め方を選ぼう!

周りに頼れる人がいない場合は一度弁護士に相談してみよう!
相談なら無料な事務所もあるみたい!
まとめ
今回はホストがお店を辞めたくなる理由やその辞め方について詳しく説明してきました。
メリットばかりで楽な仕事ではないことがお分かりいただけたのではないでしょうか?
上記で説明したように、辞めることは誰でもできます。
もし「いっそ飛びたい」と考えている場合は、『ホストが飛ぶと追われる?飛ぶ前に知ってほしい4つのコトと辞め方』をご覧ください。
もちろんホストを辞めた後は普通に会社員として働くことも可能です。
辞めることを止められている場合も、しっかりと自分の意見を伝えるようにしましょう。
転職先が決まっている場合などはそれを伝えることも退職がしやすくなるポイントの一つです。