社会人として働いている人の中には、大卒の人もいれば中卒の人もいます。
中卒で働いている人の正社員率は低く、年収も低いという現実があります。
ですが、中卒の人は悪いことばかりというわけではありません。
大卒の人と比べ、有利なこともあり、決して正社員になれないというわけではありません。
「今回は、中卒には仕事がない!と感じる人のために、解決方法を3つ紹介していきます。」
- ポイント1:中卒の場合、正社員になりにくく年収も大卒や高卒と比べ低い
- ポイント2:中卒を企業が嫌がる理由って何?
- ポイント3:中卒でも仕事を見つけられる方法は必ずある

中学卒業して、フリーターになったのはいいけど将来が不安だなぁ

仕事を見つけたくても、高卒以上を条件にしている会社が多いみたいだね
中卒の正社員率は低いという現実
厚生労働省が発表した、平成30年の若年者雇用の実態調査をもとに、中卒の人の就職状況をみていきましょう。
【15~34歳までの若年労働者の正社員率】
- 中学卒業の人35.4%
- 高校卒業の人56.3%
- 大学卒業の人80.9%
参照元:https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/4-21c-jyakunenkoyou-h30_07.pdf
このように、中卒の人の正社員率はとても低く、大卒の人に比べ半分以下です。
ですが、その他にも正社員になれない原因がいくつかあり、このような低い数字になっています。
中卒の平均年収
学歴ごとの平均年収を調査した結果、以下のような内容となりました。
【2017年の平均年収】
- 中学卒業の人、男性4,128,700円、女性2,679,100円
- 高校卒業の人、男性4,764,300円、女性3,137,600円
- 大学卒業の人、男性6,606,600円、女性4,603,300円
参照元:http://www5d.biglobe.ne.jp/Jusl/IssituRieki/Chingin.html
中卒は、高卒と比べ約50万円、大卒と比べ約200万円も年収が少ないということが分かりました。
なぜ中卒の人は仕事がないのか?
求人条件で多いのが「高卒以上」というものです。
なぜ、企業は職種関係なく「高卒以上」といった条件をつけるのか、具体的な理由を見ていきましょう。
企業側が抱く不安
中卒の人を、正社員として採用するのを企業が嫌がる理由はいくつかあります。
- 勉強する意欲が欠けているから中卒なのでは?
- 継続して努力や勉強をすることが苦手なのでは?
- 問題や壁にぶつかった時に逃げ出してしまうのでは?
このような不安を企業はいだいています。
基本的に、採用の方法は面接や筆記試験が主な方法であり、履歴書でしか相手の過去の経歴を知ることができません。
そのため、どうしても学歴で判断してしまいやすく、受験などを乗りこえてきた大卒や高卒の人を優先して採用します。
もちろん、学歴が全てという訳ではありません。
最近では、大卒の人でもすぐに仕事を辞めてしまうということが問題となっています。
中卒でも企業が採用したいと思えるようなアピールポイントがあれば、正社員として働ける可能性はあります。

学歴で以外でアピールする方法はないのかなぁ

中卒なのは、悪いことばかりじゃないよ!
中卒のメリット
中卒の人は、正社員になりにくく、年収が大卒や高卒に比べ低いです。
ですが、中卒の人だからこそいかせるメリットもあります。
社会人として働いていくうえで、どのようなアピールポイントがあるのでしょうか。
いち早く社会経験ができる
中卒の人は、大卒の人と比べ、単純計算で7年も早く社会に出ることになります。
それだけ早く、社会経験を積むことは、同世代の学校生活では体験できない、経験値を積むことができます。
人間関係の難しさや、お金を稼ぐことの難しさを知ることは、早ければ早いほど就職をする上で有利です。
若さが強みにできる
中卒の人の強みの一つが若さです。
年配の人に比べ、体力面では有利になります。
また、経験が少ないということは不利なように思えますが、育成がしやすいよさもあります。
失敗や成功をつうじて、たくさんの経験を学ぶことが可能です。
失敗してもやり直しができる
社会人として経験を重ねていくと、様々な責任が出てきます。
上司など、上にいくほど失敗が許されないポジションになっていきます。
逆に、若い時は役職などの責任がないので自由に動くことが可能です。
自分の考えで仕事に全力で取り組めて、様々な経験ができると、将来選択肢を大きく広げることができます。
中卒には仕事がない!を変える3つの方法
中卒の人は、社会人として働くうえで不利であることが分かりました。
ですが、仕事がないという現実は変えることができます。
学歴関係なく仕事を見つけるための方法を3つご紹介します。
方法①目標を明確化する
なんとなく正社員になろうとしても、自分の何をアピールしたらいいのか、仕事を見つける上で何が必要なのかが具体的にわかりません。
どんな職業につきたいのか、どんな仕事をしたいのかをまずはしっかりと考え決めましょう。
目標が決まることで、自分の強みや就職するための課題も見つけやすくなります。
方法②資格を取得する
学歴が良い人ほど、仕事ができるというわけではありません。
企業が求めているのは、仕事をスムーズに進めることができる能力や経験です。
そのため、中卒であっても資格や経験があると自分をアピールすることができます。
- 高卒認定試験
- 宅地建物取引士
- 調理師
- 准看護師
このような資格は特に、企業が即戦力として働ける人材を判断するポイントとなります。
方法③学校へ行く
中卒として一度社会にでた人でも、改めて学校に行くことはできます。
定時性高校や通信高校など、様々な方法があり、公認試験などをクリアすれば大学進学も可能です。
学歴が原因で、希望の職業に応募できない場合は、、学歴を更新することで就職できる可能性が大きく変わります。
すでに働いているから時間が無いという方でも、通信や定時性高校はかようことが可能です。

中卒だからこそアピールできることもあるんだね!

7年も早く社会や仕事を経験するのは、企業にとっても評価のポイントにもなるよね!
中卒でも就職しやすい仕事を紹介
企業の採用条件として「高卒以上」が多いと説明しましたが、中卒でも就職しやすい職種もあります。
どのような職業があるのか見ていきましょう。
公務員(警察官・消防士・自衛隊)
公務員と言えば、とても安定していて人気の職業です。
採用の条件として、年齢制限などはありますが、学歴の条件は一切ありません。
そのため、年齢制限にかかるまでは何度でも挑戦することが可能です。
公務員はとても人気で倍率も高いのですが、公務員の職種の中で比較的なりやすいと言われているのは、警察官や自衛隊、消防士になります。
力仕事(工場・大工・農家)
力仕事は、体力がある人を募集していることが多いです。
必要な資格やスキルも、仕事を通じて身に付けてもらおうと考えている企業が多いため、採用条件もむずかしくないことがほとんどです。
特に大工や農家などがそうで、中卒の人でも就職がしやすい職業になります。
また、大量に雇用する必要がある工場での仕事も、正社員になりやすい企業の一つです。
サービス業(ショップ店員・飲食店スタッフ)
ショップ店員や、飲食店のスタッフは、アルバイトが多いことが特徴です。
いきなり正社員になれない場合でも、アルバイトからスタートすることが可能です。
アルバイト中に、しっかりと自分をアピールすることができれば、正社員へなれる可能性もおおいにあります。
IT職(WEBライター、クリエイター)
最近になって増えてきている、IT関係の職業は、他の業界と比べて学歴を重視しない傾向があります。
経験やスキルを重視しているので、しっかりと勉強すれば採用してもらえる可能性もあるようです。
現在、パソコンなどのスキルを学ぶ方法は学校や通信講座などたくさんあります。
営業職(不動産、訪問販売)
IT業界と同じく営業職は学歴不問の求人が多くあります。
また、営業に関する資格は多くなく、学歴以外の採用条件もむずかしいものが比較的少ないです。
中卒の場合、基本給などが低い場合がほとんどですが、営業職の場合は給料を上げられる可能性も高いです。
歩合制など結果によって給料が変わる会社もあるので、学歴関係なく高収入をねらうことができます。
まとめ
中卒という学歴が原因で、仕事がないと悩んでいる人は多いですが、正社員になれないということはありません。
大卒や高卒に比べ、選択肢が少ないのは事実ですが、学歴を重視しない会社はあります。
また、自分がなりたい職業などを決めると、具体的に今後何をすべきなのか、何が自分の強みなのかを知ることができます。
その上で、学歴を更新したり資格を取得すると、正社員の仕事を見つけられる可能性が高いです。
また、学歴を問わない業界や職種もあります。
公務員や力仕事、営業職など様々なので、中卒だからとあきらめず挑戦することで、仕事を見つけられる可能性は必ずあります。