転職の際に、必ずあるのが面接です。
相手がどんな人間で、どんなスキルや長所があるのかを知る一方で、短所や会社に適している人間なのか、履歴書や質疑応答を通じて判断されます。
中卒の場合、学歴でアピールすることが難しいため、そのほかの人間性などでしっかりと自分を主張しなければなりません。
また、高校進学があたり前である現在では、なぜ進学をしなかったのかなど、過去に対して詳しく聞かれます。
面接で自分をアピールできず、内定をもらえないという経験をしている中卒の方は多いです。そこで今回は
- 中卒の人が面接で気を付けないといけないこと
- 中卒の人が面接でよく聞かれる質問
- 面接の練習で注意しないといけないこと
この3つについて詳しく解説していきます。
中卒の方で、面接が苦手な人、今まで何度も失敗してきている人は参考にしてみてください。
中卒で転職する場合、面接は必ずある
採用試験には、書類審査や筆記試験、適性検査や面接と様々な種類があります。
その中でも、特に重要なのが面接です。
そのため、業界や業種、会社問わずほとんどの採用試験で面接が行われます。
資格や学歴がない場合は、面接で好印象をあたえることができるかで、採用か不採用がきまります。
どのようなことをすれば、好印象に思ってもらえるかを詳しく見ていきましょう。

いつも面接で落ちてしまうんだよなぁ…なにが悪いんだろう?

自分の思いを伝えたり、アピールするにはいくつかのポイントがあるよ!しっかりと覚えれば大丈夫!
面接で気を付けないといけないこと
面接中は様々なことを質問されます。
回答内容はもちろんですが、それ以外にも面接では注意しなければならないことがあります。
具体的にどのようなことなのか見ていきましょう。
服装と身だしなみ
面接で相手に好印象を与えるために、気を付けないといけないのが、服装や身だしなみです。
スーツで面接を受ける場合、色は黒やグレー、紺のものを着用し、派手なものは選ばないようにしましょう。
シャツは白色のものにして、シワや汚れがないように注意が必要です。
女性の場合、ストッキングはベージュ色のものを着用しましょう。
「私服可」というような場合であっても、スーツかジャケットを選ぶようにしましょう。
髪型は長すぎに注意して、清潔感を意識します。
整髪料を使用する場合、匂いの強いものは選ばないようにします。
女性の場合、髪をとめるものは派手なものをつけないしましょう。
派手なヘアアレンジにも注意が必要です。
経歴だけを伝えず、未来へのビジョンも説明する
中卒の場合、過去の経歴について詳しく聞かれます。
この時に注意するのが、経歴だけを答えないようにするということです。
例として、最終学歴を聞かれた場合には「中学卒業です」という答えでは良くありません。
「誰よりも早く社会人としての経験を積み、将来キャリアアップをしたかったので中学卒業後は働くことを選択しました」
というように、なぜそのような選択をしたかも説明するようにしましょう。
変にごまかそうとしたり、気に入られようとしてしまうと、逆効果になってしまうことがあります。
クセやしぐさに注意する
人には、会話をしているときに無意識で出てしまうクセや話し方があります。
中には、相手の印象が悪くなるものがあります。
貧乏ゆすりや、何回も髪をいじるクセがある場合は、意識してしないように注意が必要です。
話し方に関しては「ていうか~」「え~と」など、友達と話しているような口調は良くありません。
ですます調で、はきはきと答えるようにしましょう。
また、面接官が話している最中は、しっかりと相手の目を見ることが大切です。
目が泳いでいたり、目を合わせられない人は、話を真剣に聞いていないと思われる可能性があります。

人と目を合わして話してなかったかも…

人の印象を決めるうえで見た目はとても重要だから、しっかり守ろうね!
面接でよく聞かれる質問
面接では様々な質問をされます。
基本的に、履歴書に書いてある内容に関することが多いのですが、特に聞かれやすい質問を紹介していきます。
質問された場合の回答は、ある程度整理しておくようにしましょう。
進学しなかった理由
中卒である場合、なぜ高校に行かなかったのか必ず聞かれます。
家庭内の事情や病気が原因である場合は、正直に答えましょう。
遊びたかったから、勉強が嫌だったから、なんとなくという場合、そのまま答えると印象が悪くなります。
「社会経験を積みたかったため」「進学するよりも効率的だと思ったため」など、前向きな回答をすることが大切です。
また、理由を話すだけではなく、今後はどうしたいのかも伝えると理解してもらいやすくなります。
志望動機
志望動機も、面接で必ずと言っていいほど聞かれる質問です。
ホームページなどで会社の理念や考えは事前に調べ、理解しておくようにしましょう。
この場合も「御社の企業理念に共感しました」というように結果だけ伝えるのはよくありません。
「作業風景を拝見させていただいた際に、社員一人一人の意識の高さとひたむきさに驚きました」
「どの会社よりもサービスが親切であり、お客様のことを第一に考えているひたむきさを学びたいと思いました」
など、共感した理由を具体的に話すことが大切です。
「家から近かったため」「給料が良かったので」など、待遇面を理由として話すのはやめましょう。
家族構成
最近では、職場差別撤廃の観点から、家族構成を聞かれる場合があります。
家族構成に関して質問された場合、深く話す必要はありません。
親や兄弟とは仲が悪いなど、詳しく話してしまうと、ネガティブなイメージを持たれる可能性もあります。
なぜ仲が悪いのか、ケンカの理由など、しつこかったり悪質な質問をするのは禁止されています。
そのような質問をされた場合、労働基準監督署に相談するようにしましょう。
趣味や特技
趣味や特技を聞かれた場合も、そのまま答えるだけではなく、なぜ好きになったのかなど詳しく答えるようにしましょう。
特技が会社で活かせるような場合は、将来のビジョンも交えてアピールしても大丈夫です。
注意しないといけないのが、好きすぎて長く話しすぎないようにすることです。
また、良く思われようと、やったことがないものを履歴書に記載したり、話すのはやめましょう。
相手に伝わり、大きく印象を下げてしまいます。

自分をアピールするためには、詳しく話すことが大切なんだね!

面接官はどんな人なのかを知ろうとしているから、理解してもらうことが重要!
面接の練習で気を付けること
面接の前には、質問に対する回答を考えたり模擬面接で練習することがあります。
しっかりと練習すると、面接中に自分をアピールしやすくなります。
ですが、間違ったやり方で練習を行うと、面接で失敗してしまう原因にもなりかねません。
面接の練習で、気を付けないといけないことを紹介していきます。
親しい人と練習しない
模擬面接を仲の良い友達同士などでおこなう場合、注意が必要です。
相手と親しいと、照れてしまい真剣にできない場合があります。
真剣ではない面接練習で考えた回答が、本番で通用するわけがありません。
また、緊張感がない状態での面接に慣れてしまうと、当日余計に緊張してしまう可能性もあります。
真剣な面接練習が、難しそうな親しい人とはやらないようにするのがおすすめです。
丸暗記しない
質問されそうなことに対し、回答を考えるのは、相手に自分をアピールするうえでとても大切です。
ですが、事前に考えた回答は、丸暗記しないようにしましょう。
丸暗記で回答を覚えてしまうと、相手の質問に対してズレた回答になってしまう可能性があります。
質問に対する考えを整理しておく程度にしましょう。
相手の質問に対する答えが柔軟でない場合、ぎこちなくなり、相手に演技している雰囲気が伝わる可能性もあります。
中卒で転職する場合、転職エージェントを活用しよう
中卒で転職する場合、転職エージェントを利用すると、就職できる可能性を上げることが可能です。
転職エージェントでは、求職者に対して担当のスタッフが必ずつきます。
しっかりと話し合いをしたうえで、希望条件にあった会社を見つけてくれるなど、就職を全面サポートしてもらうことが可能です。
そのため、転職活動のやり方が分からない人でも、代わりに最適な会社を探してくれます。
面接日時などの打ち合わせも代わりに決めてくれるため、働きながらなどの転職で忙しい方にもおすすめです。
面接当日の服装チェックや面接の練習もしっかりと指導してくれます。
まとめ
中卒で転職する場合、面接はとても重要になります。
聞かれやすい質問に対して考えを整理しておいたり、模擬練習を通して自分をアピールする準備をしておきましょう。
また、質問に対しては結論だけ答えるのではなく、その理由や将来のビジョンなど詳しく答えるようにしましょう。
他にも、面接当日の服装や身だしなみには注意して、見た目で悪い印象をあたえないようすることが大切です。
今回解説してきたポイントをしっかりと守ると、面接での印象を大きく改善することができます。