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【既卒の就活】履歴書の書き方や、評価されやすい志望動機・自己PRの書き方

既卒 就活 履歴書 #就職/転職の悩み

学校を卒業した後に留学やボランティア、フリーターをしていた人が、正社員を目指して就職活動をはじめると「既卒」として扱われます。

既卒で就職活動をはじめた時、履歴書をどう書けば企業の採用担当から高い評価を得て、選考を進めることができるようになるのか、悩んでいませんか。

ここでは、既卒の基本的な履歴書作成法や、企業の採用担当の評価を上げやすくなる志望動機や自己PRの書き方を紹介します。

志望動機や長所の記載欄が広い履歴書を選ぶ

既卒は「何がアピールできるか?」を考えたうえでの履歴書選びが重要です。
既卒には職務経歴がないので市販の履歴書で、志望動機や長所欄が広いものを選んでください。

また、インターネット上にもさまざまな履歴書のフォーマットがありますが、自分が志望企業へ伝えたい項目が広めにとってある履歴書を選びます。
自分に合った履歴書が見つからない時はパソコンで作成してもかまいません。

例えば、卒業後のアルバイト経験をアピールしたい時は志望動機、自己PRの他にアルバイト経験の欄を設けて、アルバイト経験から学んだことを書いてアピールします。
自分に合った履歴書を選ぶためには自己分析をきちんと行ったうえで、どんな経験から何を学んだのか、整理してから履歴書を探してください。

大学指定の履歴書は使いわける

大学を卒業したばかりの既卒で、大学指定の履歴書を使おうとしている人は注意が必要です。

大学指定の履歴書を使っていいのは、「○歳以下(未満)は新卒扱いで選考します」という企業に応募する時だけです。
第二新卒枠や中途採用として応募をする時は、「大学指定の履歴書は既卒の就活に利用しない」という暗黙のルールがあります。

第二新卒や中途採用枠への応募で大学指定の履歴書を使うと、新卒の就活時の履歴書を使いまわしていると疑われます。

また、企業によっては1つの採用担当グループで新卒と中途採用を行っているので、大学指定の履歴書で応募をすると中途採用で応募したのか、新卒で応募したのか区別がつきません。

既卒は応募先によって履歴書を使い分けてください。

履歴書は手書きじゃないとダメ?

履歴書を書く時に悩むのが手書きか、パソコンで作成していいのか、という問題です。
基本的にはパソコンで作成してかまいません。

特にIT業界やパソコンスキルが問われる職種の時は、採用担当がパソコンスキルを見たいので、パソコンで履歴書を作成すると評価が上がります。
また、パソコンは文字が読みやすいメリットがあります。

履歴書を読む人が読みやすいフォントを選んで作成してください。

一方で、手書きの履歴書を送ると評価が上がるのは紙文化が残る企業や、秘書、業務内容に手書きでの文書作成業務が含まれる職種です。

手書きのメリットは、文字から人柄が想像できて相手に思いが伝わる点です。

特に、お礼状の作成業務ではパソコンよりも手書きが喜ばれるため、字がきれいな人が歓迎されます。
なお、手書きで履歴書を作成する時は、万年筆か細いサインペンを使用してください。

もし、間違ってしまった時は二重線で消して訂正印を押して訂正をし、修正液(テープ)は使用しないでください。

履歴書の書き方のポイント

ここからは、既卒の履歴書作成法を解説していきます。
意外と知らない履歴書作成のルールがあるので、最後まで読んでから履歴書を作成すると、採用担当から高い評価を得られる履歴書ができあがります。

学歴の書き方

履歴書は個人の年表です。
省略せずに書いてください。
まず、既卒の履歴書は、最終学歴の1つ前から記入します。

例えば、最終学歴が大学であれば高校から学校の正式名称で記入してください。

例:         学歴
  港区立  あなたのシゴト中学校  卒業
  港区立  あなたのシゴト中学校  入学
  東京都立 あなたのシゴト高等学校 就職科 入学
  東京都立 あなたのシゴト高等学校 就職科 卒業  
                           以上           

高校や専門学校、大学などを中退した時は「中退」ではなく「中途退学」と書きます。
転校や編入学、一年以上の休学、留学なども省略せずに記入してください。
なお、1年以下の留学や休学期間は学歴年表を書き終えた後に、1行空けて記入します。

例:         学歴
  港区立  あなたのシゴト中学校  卒業
  港区立  あなたのシゴト中学校  入学
  東京都立 あなたのシゴト高等学校 就職科 入学
  東京都立 あなたのシゴト高等学校 就職科 卒業  
  
  平成29年4月~8月まで病気療養のため休学
                           以上  
         

職歴の書き方

卒業後にフリーター経験が1年以上ある人は職歴に書きます。

この時、企業名は正式名称で記入します。
株式会社は(株)と省略せず、配属先の部署や支店名も企業HPや社員の方に名刺をもらって確認後、正式名称を記入してください。

最後に雇用形態をアルバイト社員やパート社員、派遣社員と記入するのを忘れないように注意してください。
なぜなら、雇用形態を記入しないと正社員経験があると思われて第二新卒扱いされてしまい、選考基準が上がってしまいます。その結果、既卒や新卒扱いであれば入社できる企業でも内定が取れなくなってしまうからです。

一方で職務経験がない人は「なし」と記入します。
卒業後のアルバイト経験が短期間もしくは在学中のアルバイト経験しかない場合は、自己PRや志望動機で述べてアピールポイントにしてください。

志望動機の書き方

志望動機は採用担当が一番注目する項目です。
熱意をしっかりアピールしましょう。

志望動機でよく見かけるのが「御社の理念に共感しました」「事業内容に共感しました」という内容です。
新卒であれば許容範囲ですが、既卒は一歩前進した内容にすると評価が上がります。
志望動機は下記の順番に書きましょう。

  1. 結論を書く
  2. 「どこで」「何を」「経験して」「何を学んだ」ので御社に入社したら、
    「~をして(~で)」「貢献したい(実現したい)」

このように、アルバイトやボランティア、留学、資格取得経験などから学んだことを、入社後どのようにいかして活躍したいという内容にすると、読み手が前向きなイメージや入社後のイメージを描きやすくなります。

ただし、結論やエピソードが企業の事業内容や職種に合っていないと意味がありません。
志望企業ごとに企業研究をしっかり行ったうえで書き、志望動機の使い回しはやめましょう。

自己PRの書き方

自己PRは採用担当者が志望動機に続いて注目する項目です。
自分がどのように役に立つのかアピールします。
自己PRでよく見かけるのが、「明るい性格」「元気」という抽象的な文章です。

抽象的にならないために実際のエピソードを交えた自己PRにすると、読み手に伝わりやすくなります。
自己PRも志望動機同様に、下記の順番を軸に文章を組み立ててみてください。

  1. 結論を書く
  2. 「どこで」「何を」「経験して」「何を学んだ」ので御社に入社したら、
    「~をして(~で)」「貢献したい(実現したい)」

採用担当から評価を得るには、アルバイトや学生時代の経験、最近起きた出来事でもかまいませんので、「何かを失敗した時、どのように乗り越えたのか」というエピソードだと入社後に働いているイメージや粘り強さ、メンタルの強さをアピールできます。

他には、応募者の素直さや向上心、前向きさ、やる気がアピールできると高評価を得られやすくなります。

職歴がなくても大丈夫!既卒の採用に前向きな企業は多い

平成22年11月15日に厚生労働省の「青少年雇用機会確保指針」が改正され、卒業後3年以内の既卒者は新卒枠で応募を受けつけるように通達を出しました。

この通達を受けて、リクルートやソフトバンクをはじめとした企業の46%が既卒を新卒として選考するようになりました。

新卒と既卒者を同じように評価するのは難しいので、「既卒は不利ではないか」と感じる人は心配無用です。
既卒者は留学やボランティア、アルバイトなどの経験や適性を重視するので、既卒者が不利になることはありません。

また、労働者人口が減ってきている現在、企業内の人員形成を見ても若手が少なく企業内に蓄積されたナレッジ(知識や経験、技術)を、継承する人材確保に苦戦している企業が増えています。

これらの状況をふまえて、既卒向けの転職サイトや転職エージェントが増えてきているので、既卒向けのサービスを利用してください。

まとめ

既卒で職歴がないからといって引け目を感じる必要はありません。
既卒を採用したい企業は大手企業を含めて多くあります。

自分の良さを、どう効果的にアピールできるかがポイントになります。

そのためには、自己分析をきちんと行って何が自分のアピールポイントであるかを明確にしたうえで、履歴書を選んでアピールしてください。

具体性のあるエピソードを交えると、企業の採用担当者に入社後の働くイメージや人柄が伝わりやすくなるので、高い評価を得られます。

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