「フリーター・職歴なしだと、正社員としての就職は難しいのかな……」と不安に思う人はいませんか?
確かに、日本での就職活動は新卒が有利と言われていますが、フリーターの人もあきらめてはいけません。
ただ、いきなり自分ひとりで就職活動をするにしても、なにから手をつければよいのか考えてしまいます。
そこでフリーターで職歴がない人は、「未経験OK」の職歴がなくても応募できる企業を探すなど、就職活動のやり方を工夫していきましょう。
そのほかにも、フリーターの人の参考になるような「就職活動のコツ」を、この記事で解説していきます!
フリーターで職歴がなくても就職できる
フリーターで職歴がない人は、空白期間が長くなればなるほど、就職活動で不利になります。
面接対策などの事前準備をしっかりして、早めの行動を心がけて下さい。
20代の人であれば、これから先の伸びしろやポテンシャルを評価されますが、30代になるとそうもいきません。
年齢が上がるにつれて、これまでの仕事の経験やスキルが重視されるので、就職するのは難しくなります。
だからと言って、「自分はフリーター・職歴なしだから就職できない……」とあきらめてはいけません。
未経験でも応募可能な求人を狙ったり、仕事で特別なスキルを必要としない会社に応募したりして、就職活動のやり方を工夫しましょう。
「未経験OK」の求人に積極的に応募しよう
「フリーター」「職歴なし」という経歴の人は、「未経験OK」の求人を狙いましょう。
未経験でも応募できるということは、スキルを必要としていない可能性が高いです。
具体的には、「営業職」「工場勤務」「介護職」がおすすめです。
これらの職種の仕事内容や詳細について説明していきます。
営業職
営業職は未経験で職歴がなくても応募可能です。
入社時点でのスキルは必要なく、「仕事でいかに成果をあげるか」で評価されます。
フリーターで職歴がない人でも活躍できる可能性が高い職種です。
仕事で成果をあげれば、その分がインセンティブ(報奨金)となってお給料に上乗せされるため、他の仕事に比べて高収入を期待できます。
もし、営業職を目指すのであれば、「普通自動車免許」の資格を取得しておきましょう。
仕事中、外周りで車を運転する機会が多いので、取っておいて損はありません。
工場勤務
工場勤務の仕事は単純作業が多く、仕事を覚えやすいというのがメリットです。
特別なスキルを必要としないため、未経験の人でも十分活躍できるチャンスがあります。
仕事中は業務上最低限の会話ができれば問題ないので、コミュニケーションを取るのが苦手な人でも安心です。
仕事内容は、部品の組み立てなどのライン作業がメインで、慣れてくると品質管理・生産管理といった仕事を任される可能性も。
デメリットを挙げると、立ちっぱなしの作業が多く、シフト勤務だと夜勤の可能性もあるので、体力勝負になりやすいことです。
介護職
日本では高齢化が進み、介護業界は働き手が不足しているため、フリーターで職歴がない人でも就職しやすいです。
介護の仕事は大きく2つに分かれます。
ひとつは掃除・洗濯などをする「生活援助」、もうひとつは食事・入浴などの日常生活をサポートする「身体介護」です。
後者の身体介護を行う場合、介護関係の資格が必要になるため、未経験の人は「介護初任者研修」の資格を取っておくと就職活動で有利になります。
業務中に直接「ありがとう」と言われる機会が多く、やりがいを感じる仕事なので、フリーター・職歴なしの人は介護業界への就職をぜひ目指してみて下さい。
「フリーター・職歴なし」という経歴で、就職活動を成功させるには?
「フリーター・職歴なし」という経歴の人は、就職活動のやり方を工夫する必要があります。
「企業の選考の準備をしっかりと行う」「就職のプロに力を借りる」ことが就職活動を成功させるポイントです。
- 履歴書の書き方に気を付ける
- 面接対策を行う
- 就職エージェントの利用
この3点について、これから解説していきます。
履歴書の書き方に注意する
企業に面接してもらうには、書類選考を通過しなければなりません。
そのため、履歴書の書き方は重要になります。
「たかが履歴書」と思わず、人に見てもらうことを意識して、誤字脱字がないよう丁寧に記入して下さい。
履歴書にミスがあると、それだけで「この人は入社しても仕事で書類の確認ミスをするのではないか?」など、マイナスイメージを与えかねません。
また、履歴書の志望動機は当たりさわりのないことは書かずに、「どうしてその企業を選んだか」をしっかり書きましょう。
面接対策をしっかり行う
面接対策として、想定される質問に対しあらかじめ回答を用意しておいて下さい。
フリーターで職歴がない人は、「フリーターになった経緯」を聞かれる可能性が高いです。
「どうしてフリーターになったか」について、自分の正直な気持ちを答えられるようにしておきましょう。
その上で、自分のこれまでの反省を踏まえ、これから先の目標を面接で話せるようにするのがベストです。
また、アルバイトの経験があればアピールしておきましょう。
アルバイトが職歴に含まれる可能性は低いですが、「企業で働いたことがある」のは十分アピールポイントとなります。
無料の就職サービスを利用
フリーターで職歴がない人は就職サービスを利用してみましょう。
初めて就職活動をするフリーターの人は、ひとりで就職活動をするのは難しいと思うので、プロの力を借りるのがおすすめです。
その中で、「ハローワーク」「就職エージェント」について説明していきます。
ハローワーク
ハローワークは全国に500ヶ所以上の事業所を持つ、「雇用を促進させる」ための機関です。
施設内は無料で利用でき、専用の求人検索機を使えば、自分の希望にあった仕事探しも可能。
もし気になった求人があれば、求人票を発行してハローワークの職員に渡すと、就職活動の相談に乗ってくれます。
また、職業訓練校を利用することで、就職に役立つスキルを身につけられ、給付条件を満たすと月額10万円の受講手当を受けられます。
それ以外にも、「ビジネスマナー構座」「面接対策講座」なども開催されているので、フリーターの人はぜひ利用してみて下さい。
就職エージェント
就職エージェントに登録すると、求職者に専任のコンサルタントがついてくれます。
コンサルタントは求人紹介・面接対策といった、就職活動のサポートが仕事です。
選考日程の調整や内定後の条件交渉など、手間のかかることもコンサルタントが代行してくれます。
就職エージェントによって、取り扱っている求人はさまざまで、その中には非公開にしている求人もあります。
複数の就職エージェントに登録しておくことが就職成功への鍵です。
フリーターの人は就職活動のやり方に困ると思うので、就職エージェントを積極的に活用してみましょう。
「アルバイトから正社員昇格」を目指すのもひとつの手段
フリーターで職歴のない人はとりあえずアルバイトとして働いてみるのもおすすめです。
アルバイトでの業務が評価されれば、正社員に昇格するチャンスがあります。
いきなり正社員として就職するより、まずはアルバイトとして入社する方がフリーターの人にとってハードルは低いです。
ただし、正社員になるまで数年かかるケースも多く、アルバイトとして地道に仕事で努力していかなければなりません。
30代のフリーターなど、就職するのを急いでいる人は、前述したように未経験でも応募可能な企業を選んで就職することをおすすめします。
まとめ
フリーター・職歴なしの人は以下の点を意識して、就職活動に臨みましょう。
- ・職歴がなくても働けそうな「未経験OK」の求人に応募する
- ・面接対策をしっかり行う
- ・就職サービスを積極的に活用する
- ・アルバイトからの正社員昇格を狙ってみる
このように就職活動のやり方を工夫すれば、正社員を目指す方法は色々あります
フリーターだからといって、就職活動をあきらめてはいけません。
一番気を付けなければならないのは、「なかなか行動できずに就職活動を後回しにすること」です。
空白期間が長くなるほど、就職活動は不利になるので、フリーターの人は早めに行動に移すよう意識して下さい。
また、「フリーター・職歴なし」という現状を受け止めて、「遅れを取り戻すためにこれからなにをすべきか」よく考えておきましょう。
このように事前準備をしっかりして就職活動をすれば、きっと自分にあった仕事が見つかります!
ライター:玉置 博章 Twitter@tama1226dic1811