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派遣切りにあったら失業保険はすぐもらえる?もらえるまでの期間と受給資格を徹底解説!

#コラム

「派遣で働いていたけど、新型コロナウイルスの影響で仕事がなくなった。」
「契約途中だけど、これって派遣切りじゃないの?」
「派遣切りの場合は会社都合だから、すぐに失業保険がもらえるはず。」
「失業保険をもらいたいと、派遣会社の担当者に言ったからもらえるよね?」
失業保険でお金が受け取れることを知ってはいても、具体的には何をすればいいのでしょうか。
この記事では派遣切りの定義と失業保険の手続き、新型コロナウイルスによる変更について紹介します。

派遣切りについて


派遣切りとは契約期間途中で解除されて、その後の仕事紹介がないこと
です。
一方で、期間満了時に派遣先の経営不振や休業などやむを得ない理由で、契約を終了されることを「雇い止め」と言います。
ただし、何度も更新をしたにもかかわらず、急に派遣先都合で契約を終了すると派遣切りとみなされることがあるので、この場合は労働局やハローワークに相談してみましょう。
基本的に派遣切りを行うと労働者の生活に関わるため、派遣元と派遣先の双方で次の就業先を紹介する責任を負います。
しかし、就業先が見つからなかった場合は、30日前までに通告して解雇手当を支払うか、本来の契約期間終了までの休業補償を支払えば違法ではありません。
なお、派遣先都合が客観的に見て「やむを得ない理由」に該当しない時は、違法になります。この場合、民法の特別法に定められており、損害賠償請求が可能です。

失業保険をもらうまでの期間は約1ヶ月


失業保険を受給する際、退職理由が会社都合と自己都合で受給開始までの待機期間や受給期間などが変わります。
派遣の場合は、自分の都合で更新しなかった、または紹介があったが断った場合は自己都合になります。

会社都合とは派遣先都合で更新されなかったうえ、就業を希望しながら仕事の紹介がなかった場合です。
会社都合で失業保険の受給が受けられるのはハローワーク、で手続きをした後、待機期間7日経て約1ヶ月後です。
正社員(特定派遣をのぞく)の場合は、7日の待機後すぐに受給を受けられます。
しかし、派遣の場合は契約解除後に仕事紹介のあり・なしが重要視されるため正社員よりも受給が遅くなります。
なお、失業保険の受給期間は雇用保険の加入期間や年齢により90日~330日と幅があるので、ハローワークのHPで確認してみましょう。

失業保険の受給資格は?


失業保険は3つの条件に当てはまらないと受給できません。
・過去1年間で通算6ヶ月以上雇用保険に加入している
・就業を希望したが仕事がなかった
・今後も求職の意思がある
雇用保険は、1週間の所定労働時間が20時間以上かつ31日以上の継続した雇用が見込まれる場合、強制加入です。
つまり、1週間の所定労働時間が20時間以上の1ヶ月の期間限定では、加入できません。
しかし、1週間の所定労働時間が20時間以上で、2ヶ月の期間限定だと強制加入です。
例えば、2ヶ月の期間限定を1年間の間に3回経験すれば、途中1ヶ月の求職期間をはさんでも、通算すると6ヶ月になるので失業保険受給の対象になります。
ただし、契約終了時に仕事の紹介を希望したのに紹介されず、今後も仕事をする意欲があることが重要です。
ところが、契約終了後に仕事の紹介がなかったが出産間近である場合は、就業の意志がないとみなされます。

失業保険をもらうために必要なもの

失業保険を受給するには派遣会社に請求する書類と、自分で用意するものがあります。
◆派遣会社から受け取るもの
・雇用保険被保険者離職票1・2

離職票を派遣会社に請求すると、離職票2が郵送されてくるので退職理由を確認して署名・捺印後に返送します。
返送された離職票2を元に手続き後、雇用保険被保険者離職票1・2として受け取ることが可能です。
このようなやり取りが発生するため、離職票は早めにもらえるように担当者にお願いしましょう。

◆自分で用意するもの
・写真付きの身分証明書(運転免許証、マイナンバーカードなど)
・写真2枚(縦3cm×横2.5cmの正面上半身、かつ3ヶ月以内に撮影したもの)
・印鑑
・本人名義の普通預金通帳
・個人番号確認書類(マイナンバーカードまたは通知カード)

これら必要なものを準備して、ハローワークの窓口へ行って手続きをしてください。

失業保険の金額はいくら?


失業保険でもらえる金額は、ハローワークの窓口で手続きをすれば、正確な受給額をすぐに出してもらえます。
1日でも早く知りたい時は離職票2を見ながら計算することが可能です。
【基本手当日額(1日分の受け取り金額)の計算式】
賃金日額(退職前6ヶ月の賃金合計÷180)×給付率(50~80%)

※賃金日額が低い人ほど、給付率は高く設定されています。
※退職時の年齢により賃金日額の上限と下限が設定されています。

また、失業保険で受け取れる受給総額(合計金額)を知りたい時は、下記の方法で算出可能です。
【受給総額の計算式】
基本手当日額×所定給付日数

所定給付日数(失業保険を受け取れる日数)は、離職時の年齢と勤務した期間、会社都合退職か自己都合退職かによって変わります。
派遣切り(会社都合)の場合は、失業手当給付日数は90日~330日です。
なお、失業保険の受給額を計算してくれるサイトが多数あるので、活用してみましょう。

新型コロナウイルスによる受給までの影響はある?


新型コロナによる休業が発生した時、派遣会社から休業補償がもらえます。
なぜなら、派遣会社は新型コロナウイルスによる雇用調整助成金を利用できるからです。
また、派遣切りを伝えられた時は、派遣会社と解雇予告手当の有無や今後の仕事紹介について話を聞き、疑問や不明な点がある時は『新型コロナウイルス感染症に関する特別労働相談窓口』 <ahref=”http:///www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/index_00004.html”>にある労働局へ問い合わせましょう。
失業保険の手続きは新型コロナウイルスの影響で、認定日や求職活動の取扱いに変更が生じる場合があります。

例えば、窓口で受け付けると3密(密集・密着・密閉)を生み出す可能性があるので、郵送やインターネット対応をする都道府県も出てきています。
最寄りのハローワークに問い合わせをして、スムーズに給付が受けられるようにしてください。

まとめ


失業保険をもらうには退職理由が自己都合と会社都合で異なりますが、派遣切りは会社都合退職です。
派遣切りで失業保険を請求する時は正社員と異なり、希望に合う仕事紹介を受けられないことが条件であるため、約1ヶ月後から受給できます。
新型コロナウイルスの影響で派遣切りにあった時は、まず派遣会社と話し合いをして休業補償や解雇予告の有無を確認してください。

失業保険を申請する時は、通常の手続きと変更が発生する場合があるので、最寄りのハローワークに確認してから手続きを行いましょう。

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