転職の際に、必ずあるのが面接です。
採用担当者や他の応募者の前で話したり、自分をアピールすることは、とても緊張します。
また転職の場合、なぜ前の会社を退職したのか聞かれたり、採用してもまた辞めるのではないか、と思われる可能性があります。
このような不安から、転職での面接で緊張する人は多いです。
- 面接が不安になった時の対処方法
- 面接で相手に好印象をあたえる方法
- 面接で失敗しないために気を付けること
今回はこの3つを詳しく解説していきます。
現在、転職活動中だったり面接が苦手な人、いつも面接で落とされてしまっている人は参考にしてみてください。
面接が不安なのは当然
面接は就職活動の他に、中学・高校入試などでも実施され、一度も経験したことがない人は少ないはずです。
ですが、何度経験しても緊張してしまいます。
全薬工業株式会社の調査によると、面接で緊張する人の割合は96.2%とほとんどの人が緊張することが分かっています。
転職での面接の場合、前職の退職理由などを聞かれるのではと、引け目を感じてしまい不安に感じる人は多いです。
また、人前で間違いの無いように話すのはとても難しく、みんなに見られるなかで話すのは緊張します。

何を聞かれるかわからないし、あの雰囲気が苦手だなぁ

他の人と比べられてると思ったら緊張するよね
面接が不安になった時の対処方法
面接は誰もが不安に感じていて、緊張することがわかりました。
そのような時には、いくつかの方法を実践すると不安を軽減することができます。
入社後に自分が活躍しているイメージを持つ
緊張や不安を軽減する方法の一つが、入社後に自分が活躍しているイメージを持つことです。
過去の経歴など関係なく、自分の得意な部分を活かして仕事をこなしている姿をしっかりと想像することが大切です。
感情をコントロールすることで、表情にゆとりが出て相手にも好印象を持ってもらえます。
過去の経歴に引け目を持つ人がいますが、他の人とは違う経験をしてきていることは一つの財産です。
その経験を、今後どうやって活かすかを考えると、モチベーションも上がり緊張をやわらげることも可能です。
自分の過去の経歴に自信を持つ
転職を悪いと考えてしまう人がいますが、そのようなことは全くありません。
しっかりと考え、自分の考えを行動に移せる人でないと転職はできません。
結果がどうであれ、誰よりも努力してきた過去に自信を持つことが大切です。
仕事をこなすうえで大切なことは、業界や職業関係なく共通しています。
過去にいろんな経験をしているからこそ、活躍できますし、決して転職を繰り返したり退社するのは悪いことではありません。
面接の際も、他の人と比べ、自分の経験がどう活かせるかを考えるようにしましょう。
面接官に感謝する
面接中は、みんなが緊張しているため、和やかな雰囲気ではありません。
誰もが良いイメージを持っていないため、自然に面接官に対するイメージも悪くなりがちです。
そのようなイメージは取り払うようにしましょう。
面接官は、みんなを落とそうとしているわけではありません。
一緒に働ける仲間を探すために面接をしており、相手の良い点を知ろうとしています。
面接を実施するにあたり、「時間を割いてくれた上司」と感謝することにより、不安を軽減することが可能です。
また、好意を持つことは、雰囲気を通じ必ず伝わります。
模擬面接で練習する
面接自体を何度も練習し、慣れることでも不安を軽減できます。
どんなことを話すか、質問に対する対策を考える人は多くいますが、面接で話す練習をする人は少ないです。
友達や親に協力してもらい、模擬面接で練習してみましょう。
面接に慣れるだけではなく、質問内容にそった回答だったかなど、客観的に評価をしてもらうこともできます。
転職エージェントを利用している場合は、専門のスタッフが服装や答え方などを指導してくれます。
また、過去に聞かれた質問などを知ることも可能です。

誰よりも経験しているなんて考えたことなかった!自分に自信が持てたかも!

面接官も、将来の上司だと考えたら親近感が持てて、不安がやわらぐよね!
面接で相手に好印象を与える方法
面接では過去の経歴や応募の動機などが質問され、それに答えていきます。
どれだけ良い回答をしても、面接官が好印象を持っていなければ、採用となる可能性は低いです。
回答の内容とは別に好印象を持ってもらえる方法を紹介していきます。
面接官の話をしっかりと聞く
面接では、いかに自分をアピールできるかに重点をおかれていますが、相手の話を聞くことはとても大切です。
面接でよくあるのが、面接官の質問に食い気味で返答したり、話を割って質問することです。
また、覚えてきた内容を話そうとしすぎて、面接官の質問とは全く違う返答をしてしまうことがあります。
会話が成り立たないと、よく理解してもらえないのに加え、人の話を聞かないという悪い印象を持たれてしまいます。
まずは、面接官の意見をしっかりと聞くようにしましょう。
相手の質問に結論だけで答えない
面接でよくある質問に「志望動機」があります。
この時に気を付けないといけないのが、結論だけを答えないようにすることです。
例として「御社の誰よりも一生懸命という理念に共感しました」という回答は、面接官に自分を理解してもらえません。
なぜ、会社の理念に共感したのか、過去のどのような経験から共感できたのかなど、その結論にたどり着くまでの考えをしっかりと話すようにしましょう。
また、過去の話をするだけではなく、共感したうえで将来はどうしたいかなど、未来へのビジョンも同時に話すようにしましょう。
自分の過去や考え、将来へのビジョンを話すことで、印象を高め相手に理解してもらいやすくなります。
噛んだらダメ・かっこよくないとダメという意識は忘れよう
覚えてきたことを、いかにスムーズに話すか、カッコよくふるまえるかを意識している人は多くいます。
ですが、面接官は人間性を知ろうとしており、スムーズに話せても、内容がともなっていないと意味がありません。
また、かっこよくふるまえたとしても、何度も面接を繰り返してきた人からすれば、演技していることは分かってしまうものです。
逆に、緊張してどれだけぎこちない話し方でも、一生懸命相手に伝えようとしているその姿勢は必ず伝わります。
相手の話を聞いて、過去の経験をふまえ、自分の考えを伝えることを第一に考えましょう。

噛まないように、何度も言い方を練習してたけど、大切なのは考えを相手にしっかりと伝えることなんだね!

しっかりと自分をアピールして、面接官に知ってもらうことが大切!
面接で失敗しないために気を付けること
面接官に好印象を与える方法について紹介してきましたが、面接ではそれ以外にも注意しなければならないことがあります。
面接の内容が良くても、他で失敗してしまっては意味がありません。
面接でよくある失敗と注意点を紹介していきます。
見た目と持ち物の最終チェック
面接は、相手がどのような人間かを判断するためにありますが、その時間はとても短いです。
そこで重要となるのが見た目です。
見た目はとても印象に残りやすく、服装も含め、印象が悪いと圧倒的に不利になります。
面接には、服装に指定がなく「私服可」というような場合があります。
私服可の場合でも、スーツかそれに似たジャケットなど、好印象を持たれやすい服装を選びましょう。
持ち物に関しては、指定がない場合でも、筆記用具やメモ帳、印鑑などは念のために持っていくようにしましょう。
また、面接のお知らせの内容は、一度だけではなく2回以上見直し、服装や持ち物に間違いがないか再チェックするようにしましょう。
記載された服装や提出物がないと、採用しても指示を聞くことができない人と思われてしまいます。
想定される質問の回答は事前に考えておく
面接では、ある程度聞かれる質問が予想できます。
予想される質問には、しっかりと回答を考えておくようにしましょう。
特に「なぜ当社を選んだのか」という質問は多くの企業で聞かれます。
丸暗記したりする必要はなく、質問に対して自分が何を伝えたいのか、しっかりと整理しておくことが大切です。
前職の退職理由は前向きな内容にする
転職での面接の場合、前の会社をなぜ辞めたのか聞かれることが多いです。
この時に、退職理由は前向きな内容を話すようにしましょう。
「給料が少なかったから」「上司がうるさかったから」など、真実がどうであれ話さないようにしましょう。
採用してもすぐに辞めるのではないか、と思われてしまう可能性があります。
会社都合であった場合も同様に、前の会社を悪く言わないようにしましょう。
面接当日は遅刻厳禁
面接に遅刻するのは、とても悪い印象を与えてしまいます。
バスや電車が遅延していて、自分に原因がない場合も同じです。
不測の事態にそなえ、2つ以上の行き方を調べておくようにしましょう。
また、途中何があるか分からないので、指定された時間よりも30分は早く到着するような時間で向かうようにしましょう。

行き方を2種類以上調べてたら、安心だね!

見た目もしっかりチェックするようにしよう!
まとめ
面接を不安に感じる人は96.2%と多く当たり前のことです。
特に転職の場合、過去の経歴などをマイナスに感じている人も多く、不安も増えます。
過去に違う会社で働いていたというのは、経験豊富であり今後に活かすことができます。
面接の際は、面接官に感謝の気持ちを持ち、会話形式でしっかりと自分をアピールすることが大切です。
噛んだり、スムーズに話せなくても問題ありません。
服装や持ち物は事前に必ず2回以上チェックし、遅刻するなどの失敗がないようにしましょう。