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通信制高校を卒業しても就職できないって本当?就職活動を有利にする方法

通信制高校 就職できない #コラム

通信制の高校に進学すると、自宅学習がメインとなり、月に数日しか登校しません。

そのため、スポーツや仕事など、学校以外のことにも取り組んでいる人が多くいます。

また、不登校であったり、集団生活が苦手な人でも学べることが特徴です。

卒業後の進路として、就職や進学があるのですが、ネットなどで調べると通信制高校は就職しにくい、不利だという書き込みがあります。

解説ポイント
  • ポイント1:通信制高校が就職しにくいのは本当なのか
  • ポイント2:通信制高校が就職しにくいと思われている原因
  • ポイント3:通信制高校でも就職しやすくなる方法
  • ポイント4:自分にあった通信制高校の選び方

今回は、この4つについて詳しく説明していきます。

「通信制高校への進学を考えているけど、就職できるか不安…」

「通信制高校に行きたいけど、どうやって選べばいいか分からない…」

このような悩みをかかえていたり、通信制高校について詳しく知りたい人は参考にしてみてください。

全日制と比べて学び方が全く違うから、本当に就職や進学ができるのか不安かも…

通信制高校への進学率も、他の全日制や定時制に比べて低いから、ちゃんと理解している人は少ないみたい

通信制高校は就職できないのは本当なのか?

高校には「通信制」「定時制」「全日制」があり、卒業すると高卒資格が与えられます。

その内容に違いはありません。

そのため、全日制や定時制を卒業した人と同じように、高卒として就職活動をおこなうことができます。

文部科学省が、学校基本調査をおこなったところ、以下のような結果となりました。

【就職率】

  • 全日制高校:16.4%
  • 通信制高校:14.3%

【大学進学率】

  • 全日制高校:54.4%
  • 通信制高校:16.7%

【専門学校進学率】

  • 全日制高校:23.0%
  • 通信制高校:23.8%

【その他】

  • 全日制高校:4.6%
  • 通信制高校:43.1%

この結果から分かるように、全日制も通信制も就職率に大きな違いはありません。

また、通信制高校であっても、大学や専門学校への進学も十分可能です。

通信制高校が就職に不利だと思われている原因

就職率で見た場合、全日制と通信制高校では大きな違いがないことが分かりました。

では、なぜ通信制高校は就職に不利だと思われているのでしょうか。

その詳しい原因を見ていきましょう。

進学や就職以外の進路が多い

上記で説明した文部科学省の調査によると、進学や就職をした人は全日制が95.4%で通信制は56.9%です。

通信制高校の場合「その他」の進路の人が43.1%もいます。

その他とは、就職せずフリータにやニートになった人もいれば、夢を持ち進学や就職を選ばなかった人もいます。

通信制高校の進路の割合で一番多い「その他」が、就職も進学ができないというイメージを持たれる原因の一つです。

就活サポートが専門学校などに比べ整っていない

通信制高校へ進学する生徒の中には、人間関係で不登校になったり、集団行動が苦手な人、昼間は働いている人が多くいます。

そのため、

メンタル的なサポートに力を入れている通信制高校が多いです。

また、生徒の目標として、まずは高卒資格の取得があります。

就職や進学に対してのサポートはありますが、全日制や専門学校に比べると充実していないのが現状です。

通信制高校に対する偏見がある

通信制高校は、何かに挑戦しながら学べる学校というイメージが、持たれるようになってきました。

その一方で、

今だに「自分が嫌な環境から逃げた」「メンタルが弱い」などの偏見を持っている人がいるのも事実です。

SNSの掲示板などでも、以下のような書き込みがありました。

中学在学中

親に、こんな成績じゃ通信制高校になるぞって言われた。

通信制高校は、勉強ができない人や落ちこぼれが行く高校じゃない。

既に社会にでて挑戦しながら学んでいる人も多いのに、ほんと偏見は嫌になる。

通信制高校在学中

就職の面接の時に「うちはコミュニケーション能力が必要だから厳しいと思うよ」と言われた。

通信制高校に通っている人は、不登校の人だったり、コミュニケーション得意でない人も確かにいるけど全員がそうじゃない!

それに、一人一人が自律性を持って学んでいることをもっと知ってほしい。

通信制高校に対する理解がなさすぎて、ほんと残念だった。

このような偏見も就職できないというイメージを持たれる原因の一つです。

マイナスなイメージを持たれているってことは、やっぱり就職や進学するうえで不利なのかな…

昔に比べて、通信制高校に対する偏見はなくなってきてるよ!
就職できる可能性を上げる方法もあるから見て行こう!

就職しやすくする方法

通信制高校に対するイメージなどが原因で、就職しにくい現状であることがわかりました。

ですが、コミュニケーションなどが苦手な人であっても就職できないわけではありません。

就職しやすくなる方法を紹介していきます。

就職に有利な資格を取得する

就職するうえで、専門の資格や知識はとても有利になります。

通信制高校には、総合的な勉強をしたり、専門知識や資格を取得できる学校もあります。

美容師免許や調理師免許、医療系や介護関係、トリマーなど様々な資格が取得可能です。

将来なりたい職業が決まっている人はもちろん、そうでない人も、資格を持っていると就職しやすくなります。

美容師や調理師など専門的な職業は、スキルや経験を重視するため、学歴などが関係ない場合が多く、大卒などと競いあうことも少ないです。

また、介護業界は今後さらに需要が高まり、人手不足になると言われており、就職がしやすいと言えます。

アルバイトなどで経験を積む

人と話したり、就職に対して不安に感じている場合、アルバイトを通じて先に経験を積むことも就職しやすくなる方法の一つです。

居酒屋や飲食店、販売関係など自分が将来なりたい職業に関係するようなアルバイトにまずは挑戦してみましょう。

失敗しても、必ず次に活かすことができます。

また、「元気がない」「コミュニケーション能力がない」というイメージに対しても、実績を積むことで面接時にアピールできます。

大学や専門学校へ進学する

精神的なことが原因で、通信制に通うのが精一杯という人の場合、すぐに就職せずに進学するのも方法の一つです。

大学や専門学校へ進学すると、通信制の時以上に、人と接する機会が増えるので、少しずつ苦手意識の改善にもつながります。

学歴を良くしたり資格を取得すると、更に就職の幅を広げることが可能です。

通信制高校から就職する場合は面接が重要

通信制高校卒で就職をする場合、企業側に偏見を持っている人がいたり、理解がない場合があります。

そのため、

面接で何を学んできたのんか、自分をアピールすることが最も重要となります。

スムーズに話したりする必要はなく、明るく元気な声で自分の考えをしっかりと伝えることが大切です。

また、アルバイトや資格取得の実績があれば、実績を話すだけではなく、どんな体験をして学んできたのか、詳しくアピールしましょう。

通信制高校の場合によくある質問

通信制高校卒で就職や進学をする場合によく聞かれる質問があります。

『通信制高校とはどんなところですか』

自分の生活の中で、挑戦してきていることと両立し、自分で考えながら勉強をしてきたを中心に答えるようにしましょう。

通信制でもレポートやスクーリングがあり、普段は自ら学ぶ内容を決めて自分を律する必要があることを伝えるのがポイントです。

『なぜ通信制高校を選んだのか』

人によって理由は様々ですが、自分で向き合って真剣に考えた理由であれば、正直に伝えて問題はありません。

ですが、なんとなく学校にいきたくなかったからなど、ネガティブな回答はしないようにしましょう。

『学校生活でどのようなことを学び、頑張ってきたのか』

よく思われようと嘘とついたりせず、自分なりに挑戦してきたことを話すようにしましょう。

また、過去の話だけではなく、それを通じて今後どのようなことをしたいのかも加えて話すと理解してもらいやすくなります。

通信制高校の選び方

通信制高校に進学しようとしていても、どの高校が自分にあっているのか分からない人は多くいます。

通信制高校の選び方について詳しく説明していきます。

登校日数で選ぶ

通信制高校は基本的に家での学習となります。

ですが、どの学校でもスクーリングと呼ばれる面接指導があり、登校日となります。

月に2回から週3日と学校によって登校日が全く違うので、今の自分にあった登校頻度を選ぶようにしましょう。

また、登校日数が多い場合、通いやすさも事前に調べる必要があります。

学べる内容で選ぶ

通信制高校では、必修科目はありますが、それ以外にも自分の好きな内容を学ぶことが可能です。

医療系や動物系、プログラミングなど就職に向けて、業界に特化した専門の学校もあります。

そのため、通信制高校を選ぶ際には、卒業後に進学したいのか、就職したいのかを決めて選ぶようにしましょう。

進学したい場合、サポート校という、通信制高校とは別で勉強を学ぶことができる学校もあります。

就職したい場合は、在学中にどのような資格が取れるのか、就職実績はどれくらいあるのかを調べましょう。

学費で選ぶ

通信制高校には公立と私立があり、学費が違います。

公立の場合、1単位100円程度で年間で約3~5万円程度となります。

私立の場合、1単位6,000円以上となり、年間で約18万円以上です。

また、進学のためにサポート校を利用する場合、別途年間で35~80万円ほどかかります。

このように公立や私立、サポート高校の利用などで卒業までにかかる費用が全く違います。

学費に関しては、就学支援金や奨学金でおさえることも可能です。

通信制高校といっても、いろんな学校があって学ぶ内容も違うんだね!
自分の将来にあった学校を選ぼう!

進学や就職も、在学中の努力次第で十分できるし、他の高校と一緒だよ!

まとめ

通信制高校は就職しにくいというイメージを持たれていますが、就職率は全日制とほぼ同じです。

進学や就職以外の進路を選ぶ人が多かったり、偏見が就職しにくいと言われている原因です。

資格取得や、アルバイトを通じての実績などを積むことで、偏見や悪いイメージを軽減できます。

また、就職するうえで一番重要となるのが面接です。

明るく元気に、しっかりと自分をアピールできるようにしましょう。

今後、通信制高校へ進学を考えている場合は、学費や登校日数、受講内容で選ぶことがおすすめです。

通信制高校でも、将来に向けてしっかりと学べば、進学も就職も十分に可能です。

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