仕事には様々な業種や職種があり、仕事内容もそれぞれです。
自分の好きな仕事についている人も、そうでない人も共通する悩みの一つが「仕事が楽しくない」「辞めたい」という悩みです。
時間や場所の拘束、人間関係、作業の難しさなどはどの職種にもあり、働いている人全体の約半数が楽しく仕事をしていないということも分かっています。
また、会社が今後どうなっていくのか、自分はどうするべきなのか、など将来への悩みからくる不安もあります。
今自分がどのような状況で、どうすべきなのかをしっかり理解すると悩みの解決につなげることが可能です。
- 解説ポイント1:なぜ仕事は楽しくないのか?
- 解説ポイント2:楽しくないまま仕事を続けるとどうなるのか?
- 解説ポイント3:仕事が楽しくない時の対処法
一つ一つのポイントを、詳しく解説していきたいと思います。

ミスしたりして落ち込むときはあるけど、ずっと仕事が面白くないと感じている人って結構いるのかな?

仕事が好きなジャンルだったとしても楽しいことばかりじゃないみたいだよ
仕事が楽しくないのは当たり前?
どのような会社や職種に就いても避けられない問題が3つあります。
- 時間、場所に拘束される
雇われている以上、契約が必ずあり、ほとんどの場合就業時間が決まっています。
どんなに自分の仕事を早く終わらせても、早く退社できることはほとんどなく、他の仕事を手伝うなどして就業時間内は働かなければいけません。
また、それ以外でも出勤時間は避けて通れない問題です。
会社が遠ければ遠いほど自分の時間が取りにくくなります。
- 苦手な人が絶対にいる
次に人間関係の悩みです。
仲間と協力しあって動く仕事はもちろん、一人で行う仕事でも会社で働く場合、苦手な人は絶対にいます。
性格は人それぞれで、会社での経験も一人一人が違います。
仕事のやり方が気に入らなかったり、話し方や接し方などの性格が合わない場合もあり、それが上司の場合は我慢するしかありません。
- うまくいかないことが多いにある
お金が発生している以上、それに見合ったサービスや商品を提供する必要があり、どのような作業でも簡単にできるような仕事はありません。
接客や機械操作などの技術、事務作業など覚えることはたくさんありますし、最初からミスもなくできるような仕事もありません。
新人のころはもちろん、その後も立場に応じた仕事内容や、責任が付いて回るので常に向きわないといけない悩みです。
仕事が楽しくないと感じている人の割合は?
就職や転職情報を提供しているマイナビが会員300人に調査した結果、以下のような事実が判明しました。
Q.仕事は楽しいですか
はい 51.8%
いいえ 48.2%

会社員の半分が楽しくないと思いながら仕事してるのかぁ

業界や職種は関係ないみたいだね
仕事をしている人の約半分が「仕事は楽しくない」と感じているようです。
- 残業が多く、ノルマがあって不安が仕事外の時間でもついてまわる。
- 仕事を覚えるのが難しく、周りに迷惑をかけているのでは、と気をつかう
- 仕事で体力を使うので、終わるころにはクタクタで毎日がきつい
- どんなに働いても給料が低くて常に苦しいし楽しくない
- 先輩や後輩、お客様とのコミュニケーションなど、とにかくストレスがたまる
- 毎日同じ作業の繰り返しで時間の経過が遅いしつまらない
- 家庭があるから好きな仕事ではなく、条件の良い仕事を選ぶしかない
このように様々な悩みがあるようです。
周りでも同じような悩みを持っている人がいるのではないでしょうか。
仕事が楽しくない理由
様々な仕事の悩みを紹介してきました。
その中でも特に多かった「仕事が楽しくない」と感じてしまう理由は、どのようなものがあるのでしょうか。
結果が出ていない
どんな仕事でも、サービスや商品などを提供してその対価でお金をもらいます。
そのため、頑張ったからなど自己満足で評価してもらえる会社はありません。
お客様が納得する商品を、自分で作れてはじめて売り上げを出すことができます。
仕事を覚えるのはもちろん、そこから他の人に負けないスキルを身に付け結果を出すということは簡単ではありません。
また、結果を多少だしていても”ノルマ”などがある会社では怒られるなど、理不尽な環境の場合もあります。
もちろん、結果を出せた時の達成感や、実際に会社に貢献しているという実感があればやりがいも出てきますが、それを感じている人は少ないです。
人間関係
人間関係でも様々な悩みが出てきます。
基本的に、先輩や上司に言われたことに対して従う必要があります。
忙しい時は厳しい内容を言われたり、理不尽な要求をされたりすることは少なくありません。
また、最近になって問題となっているパワハラやセクハラなど、業務以外での嫌がらせも悩みの一つです。
先輩や職場でみんなをリードする立場にもなると、ついてくる部下にも気を遣う必要があります。
自分の考えがあっても、それについてこれない人や考えの違う部下もいるので、組織全体をひっぱっていくということはとても大変です。
その他にも、接客の場合、お客様に会話を合わせる必要があり、常に気をつかう必要があります。
どんなに厳しいことを言われたりしても「NO」とは言えず、ストレスがたまってしまいます。
女性ばかりの職場の場合、特に意見を言い合う行為自体が難しことが多く、ギスギスした職場環境にもストレスを感じている人は多いです。
給与などの待遇にそもそも不満がある
給与など会社の待遇も仕事を辞めたいと思う一つの理由にあります。
社会人として働いている人の多くは、その仕事が好きだからという理由ではなく、お金のために働いているという人がほとんどです。
仕事の内容や人間関係はそこまで悪くなくても、給料が低くてはどうしても満足することはできません。
昇給も1年に一度の会社が多く、出世などもすぐにできるわけでもないので、給料を一気に上げる方法はほとんどありません。
また、独身の頃はそこまで深刻に思わなくても、結婚をして子供が生まれたりしていくうちに、所得は自分の問題だけでは無くなってきます。
今の給料に満足しているという人はほとんどいないのではないでしょうか。
そうすると、帰りたくても残業をして給料を上げる必要が出てきたりするので、ワークライフバランスが保てなくもなり、今まで以上に仕事が嫌になったり辞めたくなるという悪循環になってしまう恐れもあります。

自分だけ問題じゃないから、解決するのもなかなか難しそう

確かにこういう悩みはよく聞くよね
楽しくない仕事を続けた末路
仕事を楽しくないと感じている人は全体の約半分もいて、その悩みは様々です。
ですが「つまらない」「やりがいを感じない」というような理由だけで、簡単に仕事を辞めるという訳にはいきません。
ほとんどの人は悩みを抱えながら、我慢して仕事を続けています。
もしそのまま続けた場合、どのような事態が起こりうるのか見ていきましょう。
人生がつまらないと感じる
人間関係がややこしい、仕事を覚えれないというような悩みを持ちながら生活を続けると、どうしてもストレスがたまり、私生活も楽しめません。
仕事以外でも悩みが頭の中にあるので、心の底から楽しむということが出来なくなってしまいます。
そうなると、仕事内での悩みだったはずが人生の悩みになってしまう恐れがあります。
「何をしていても面白くない」と感じてしまってはいないでしょうか。
給料などの条件から仕方なくその仕事をしているなど、仕事を好きになれないまま仕事をしていても、同じような末路になってしまう可能性があります。
なんとなく家と職場を往復するだけの毎日になったり、仕事を適当にこなしてしまったりしていると、人生事態がつまらないと感じてしまう可能性があります。
会社にいきたくなくなる
人間の体力には限界があるように、気力にも限界があります。
普段から我慢の多い生活をしていると、いつか気力が無くなってしまい、今まで以上に会社で仕事がやりにくくなります。
何も作業が手につかず、やりがいも一切無くなってしまう。
そうなると、なんの為に仕事をしているのかという考えにもなってしまいます。
結果、会社自体に行くのが嫌になってしまいます。
そうなると、仕事の中の一つの悩みが嫌というよりも、会社にいること事態が嫌になるので常に我慢が必要です。
そのような状態が続くと酷い場合、精神疾患になってしまう恐れもあります。
うつなどの精神疾患になる
仕事に関する悩みを抱えたまま、我慢して仕事を続けると精神疾患になってしまう恐れがあります。代表的な疾患の一つが『うつ病』です。
うつ病とは簡単に説明すると、脳のエネルギーが足りていない状態になることで、憂うつな気分や意欲の減少とった症状が出てきます。
重症となってしまうと、仕事や日常生活、人とのコミュニケーションが困難になる場合があるようです。
原因はいろいろありますが、悩みからの発症が多いようです。
前兆として、楽しみや喜びを感じなくなったり気分が晴れない等の症状があるので、当てはまると思った場合は、病院を受診するようにしましょう。
うつ病を含めた精神疾患になった場合、一刻も早く休む必要があり、休職や退職を検討する必要があります。
仕事が楽しくない、辞めたいと感じたときの対処法
仕事が楽しくないと感じている人は多く、我慢し続けると起こりうるリスクもあります。
そこで次に、そのような悩みを持っている場合どのような対処法があるのか具体的にみていきましょう。
結果がでるまで本気で取り組んでみる
先ほど説明したように、仕事を覚えたり結果を出すことはそう簡単ではありません。
ですがその分、やり遂げた時は達成感や充実感を感じることができ、仕事のやりがいにも繋がります。
仕事が覚えれなかったり結果が出ていない場合は、なぜそうなのか、結果が出ている人との違い等をしっかり考えて本気で取り組むようにしましょう。
仮に全力を出した上で失敗に終わったとしても、全力で作業した先には必ず続きがあり、次につなげることができます。
その繰り返しで必ず結果が徐々に出せるようになります。
その経験を一度でも体験すれば、徐々に色んなことに挑戦したいという意欲も出てきて自分なりに仕事を楽しめるようになります。
競争できるライバルをみるける
仕事以外も含めると、今まで夢中になるという経験を誰もが一度は経験します。
ゲームなどで友達と熱中してあっという間に時間が経過したり、部活動でスタメンを狙って頑張った経験などです。
仕事も同じで同じ職場にライバルを見つけてみると、仕事に対する姿勢を多きくかえることができます。
同期はもちろん、いつも口うるさい先輩を驚かしてやるといった目標をもつことで、目の前にある仕事に熱中するきっかけができます。
そのような環境になると仕事が楽しく感じてきますし、もう一つのメリットとして人間関係の改善にもつなげることが可能です。
仕事に対してしっかりと考えると、いつも上司が言っていることの本当の意味が理解できたり、コミュニケーションがしっかり取れるようになり、今まで苦手だった人との関係改善も可能です。
仕事が終わったあとの楽しみをみつける
仕事以外に何か楽しみを見つけることもモチベーションを上げるうえで大切です。
残業は大変だけど、しっかり稼いで欲しかったものを買ったり、仲の良い友達と旅行に行くなど、しっかり頑張った対価を見つけることで、普段から仕事に対して積極的に取り組めます。
また、没頭できるほどの趣味や楽しみを見つけると、仕事の悩みを一時的に忘れることができるので精神的な疲れの解消にも繋がります。
仕事中心の生活になっていると感じた場合は、一度実践してみましょう。
自己分析して改善点をみつけ、成長を実感する
色んな人と仕事をしていると、自分に足りていない部分や、向いている仕事などが分かってきます。
会社員として進む方向をある程度決めつつ、それとは別に自分の中で課題をしっかりと考え個別に取り組むことも大切です。
周りに影響されないので、結果に成長を実感することができます。
転職する
上記で説明してきた方法でも改善ができない場合、本当に向いていない仕事や会社の可能性があります。
自分が悪くない場合、会社に環境を変えてもらうように努力するのも一つの方法ですが、一番手っ取り早い方法が転職する方法です。
しっかり自分と向き合ってどのような仕事が好きなのか、挑戦してみたいのか理解できている場合は自分にあった会社を見つけることも大切です。

どれも自分次第で変えれるのがいいね!

すぐに実践できるから、一つずつ試してみよう!
まとめ
今回は仕事が楽しくないと感じてしまう理由やその対処方法について詳しく紹介してきました。
実際に仕事が楽しくないと感じている人は約半分と多く、特殊というわけではありません。
ですが、それだけ理想の仕事や会社は見つけるのが難しいということでもあります。
今回紹介してきた対処法をしっかり実践して今の仕事と上手く向き合うことが大切です。
それでも改善しない場合は無理に続けないようにしましょう。
なんとなく楽しくないと思うのではなく、まずはその詳細をしっかり分析してみましょう。
そしてそれでも解決しない場合は、転職も一つの方法としてしっかり考えてみることが大切です。